ルイス・ハミルトンは、2024年F1第9戦カナダGPの決勝を4位でフィニッシュ。ウェットからドライに変わった終盤に表彰台争いから脱落したことに意気消沈し、「自分にとってはかなり残念な週末だった」と語った。ハミルトンは、アップグレードされたメルセデスがペースの向上を見せた土曜日の最終プラクティスセッションでレッドブルのマックス・フェルスタッペンとチームメイトのジョージ・ラッセルをリードしたが、予選になるとタイヤ関連の苦戦により2人に追いつくことができなかった。
ラッセルはフェルスタッペンと同タイムでポールポジションを獲得したが、ハミルトンは7番グリッドに甘んじ、レース序盤はフェルナンド・アロンソのアストンマーティンを抜きあぐね、当初は表彰台争いから外れた。レースが進むにつれ、ハミルトンは順位を上げ、特に最後のセーフティカー中にラッセルとともにピットインして新しいタイヤを装着した後、ペースがぐんと上がった。これにより、チームメイト同士のエキサイティングなバトルがチェッカーフラッグまで続いた。しかし、ラスト2周目でラッセルがそのバトルを制し、ハミルトンは4位でフィニッシュラインを通過。週末がもっとスムーズに進んでいたらどうなっていたかを考え込んだ。「僕にとってポジティブなレースではなかった」と車を降りたハミルトンはそう語った。「これまでで最悪のドライブの一つだったように感じた。ところどころでいいスピードが出ていたけど、最終的には自分にとってはかなり残念な週末だった」「予選は7位だったけど、そこから挽回しようとした。すると、予想通りフェルナンドの後ろにずっと引っかかってしまった。その後、大幅に順位を下げ、さらに順位を下げ、コースアウトして…」「とにかく、ポジティブなことは、マシンが前進しているということだ。もし予選で本来の力を発揮できていれば、優勝争いもできたと思う。だから、とても悔しい」ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで6度のポールポジションと7度のレース優勝を誇るハミルトンは、なぜ重要な予選で週末が台無しになったと感じたのか、その理由を明かした。「タイヤは週末を通して順調に機能していたのに、予選になると、ガレージから出るたびに、なぜかタイヤの温度が低かったんだ」とハミルトンは説明した。「どのセットも、本来あるべき温度よりも2~3度低かった。それを補うことができず、その後はタイヤを交換することもできなかった。ブランケットに何か問題があったのだろうから、この件についてはよく調べてみる必要がある」ハミルトンはドライバーズランキングで8位につけ、ラッセルとは14ポイント差、1つ順位が離れている。一方、メルセデスはコンストラクターズランキングでトップのレッドブル、マクラーレン、フェラーリに次ぐ4位をキープしている。ハミルトンはドライバーズランキングでラッセルと1つ順位が下がり、14ポイント差の8位につけている。一方、メルセデスはコンストラクターズランキングでマクラーレン、フェラーリ、首位のレッドブルに次ぐ4位を維持している。