ルイス・ハミルトンは、2024年F1第8戦モナコGPの決勝を7位でフィニッシュ。これまで参加したレースの中で最も面白くなかったレースの一つだったと語った。7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは7番手でレースをスタートし、7位でフィニッシュした。序盤に赤旗が提示されたため、ほとんどのドライバーは1周でタイヤ交換を済ませ、残りのレースではピット作業を行わなかった。
多くのドライバーとは異なり、ハミルトンはレース中にピットストップを行い、ファステストラップのボーナスポイントを獲得した。それでも、彼は競争の少なさを痛烈に批判した。「クラッシュのせいで、全員が別のタイヤに交換したし、ペースも遅かった」とハミルトンはF1公式チャンネルに語った。「だから間違いなく、僕がこれまで経験した中で最も退屈なレースのひとつだった。でも、それがモナコなんだ」メルセデスF1のトラックサイドエンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、赤旗が早く出たことが彼らの戦略には役に立たなかったと認めた。両ドライバーともハードタイヤでスタートしたため、残りのレースはミディアムコンパウンドに変更せざるを得なかった。ハミルトンはこの戦略に懸念を抱いていたようで、赤旗が提示されたときにピットに入りながらチームに『だから言っただろう』と言った。ショブリンは、この戦略には 「長所と短所 」があると語った。「上位4台がストップした後に赤旗かセーフティカーが介入すれば、2台とも表彰台に上がるチャンスがあっただろう」「しかし、1周目に赤旗が出たら困ったことになる。レースが始まるとまさにそれが起きた。そのため、ミディアムタイヤで最後まで走り切らなければならない状況だった」「ほとんどのマシンがかなりのマネージメントをしていたので、最終的には比較的扱いやすかった」「ジョージ(ラッセル)は終盤にいいペースがあったようで、マックス(フェルスタッペン)に対してうまく守ることができたし、金曜日からのロングランで改善されたことが確認できたのは心強かった。終盤のルイスのストップはタイヤ的には必要なかったが、ファステストラップを獲得するチャンスを与えてくれた」。メルセデスは、ピットストップの際ハミルトンと適切なコミュニケーションが取れなかったことを認めた。その結果、ハミルトンは全力を尽くしてプッシュすることができず、前を走るマックス・フェルスタッペンがピットストップしてジョージ・ラッセルにプレッシャーをかけることができた。しかし、レッドブルのドライバーは追い抜く方法を見つけることができなかった。ルイス・ハミルトン(7位)「今週末のパフォーマンスには勇気づけられる兆候がたくさんあった。チームはマシンのアップデートに懸命に取り組んできた。次の数レースではさらに多くのアップデートが期待できる。クルマは一歩前進したし、この調子でもう少し前進できれば、上位3チームとの戦いに加わることができるだろう。今日のレースは波乱のないものだった。赤旗が出た後、誰もが自分のペースをコントロールしていたし、最終的にはどんなタイヤを履いていても最後まで走りきることができた。それで前進する選択肢がなくなってしまったのは悔しい。カナダに行って、そこで何ができるか楽しみだ」