ルイス・ハミルトンは、ラスベガスGPがF1カレンダーに復帰し、魅力的なレースを生み出したことで、批評家たちが間違っていたことが証明されたと信じている。マックス・フェルスタッペンが今季18勝目を飾ったが、オープニングコーナーでポールシッターのシャルル・ルクレールを強引にパスしたことによる5秒加算ペナルティ、2度のセーフティカー導入、ジョージ・ラッセルとの接触によるダメージなどを克服しなければならなかった。
1982年以来初めてラスベガスに戻ってきたF1は、当初からファンやドライバーからの批判の集中砲火にさらされていた。今週、フェルスタッペンはこの週末を「99%のショー、1%のスポーツイベント」と表現し、ラスベガスのサーキットをナショナルリーグと「チャンピオンズリーグ」のモナコに例えた。木曜日に行われたFP1はわずか8分で中止となり、サーキット周辺のマンホールを埋めるためのメンテナンスでFP2は2時間半遅れとなった。このような序盤の問題にもかかわらず、ハミルトンは「ラスベガスは疑いを持っている人たちが間違っていることを証明した」とこのイベントを擁護した。「レースはとても良かったし、最高のレースの一つだった。非常に多くの人、メディア、誰もがこのレースとショーについて非常に否定的だった」とハミルトンはメディアに語った。「僕自身はエンターテインメントについては何も知らないし、見ていたわけでもない。でも、ラスベガスは素晴らしいイベントを開催したと思う。来年はさらに素晴らしいイベントになるだろう」「アメリカで3つのイベントを開催することについては否定的な意見が多く、ヨーロッパの古いクラシックレースを復活させるという話もあるけど、このレースは、僕たちが行くほとんどのトラックよりもいいレースを提供してくれた」「人々が見ていたスペクタクルとしてどうだったのかは分からないけど、オーバーテイクがとても多く、バクーみたいで、でももっと良かった。トラックがあんなに素晴らしいとは思っていなかった」「レースは本当に楽しかった。素晴らしいオーバーテイクのチャンスがたくさんあった。そして、この週末について『すべてはショーのためだ』など否定的な見方をしていた人たちに、ラスベガスはそれが間違っていることを証明したと思う」「だから、このショーを企画した人たちには脱帽だし、また戻ってくるのが待ちきれない。来年はもっと良いレースができることを願っている」ハミルトンは1周目のカルロス・サインツとの接触や、マクラーレンのルーキー、オスカー・ピアストリとのバトル中に負ったパンクから挽回し、7位でチェッカーを受けた。メルセデスのチームメイトであるラッセルは、フェルスタッペンとの接触で5秒加算のタイムペナルティを受け、表彰台の可能性があったなかで8位に後退した。「本当にチャレンジングなレースだった。ハードタイヤでスタートしたんだけど、序盤はトリッキーだった」とハミルトンは振り返った。「後ろから追突された。カルロスか誰かだったと思うけど、大きな衝撃を受けた。「そしてスピンしたクルマにぶつからないように必死だったし、5~6ポジション後退してしまった」ハミルトンは1周目のバーチャルセーフティカーが終わると14番手を走っていたが、強力なペースを解き放ち、順位を上げるために猛チャージすることができた。「ピアストリのインをついた。何が起こったのか正確にはわからない。後ろから追突されたけど、レーシングインシデントだったと思う」とハミルトンは付け加えた。「ドスンという音を感じたけど、すぐにはパンクしなかった。加速していて、ピットレーン入り口に着いたとき、リアが動いているのを感じた。ピットインするには遅すぎた。ゆっくり周回する必要があった。40秒くらい失ったに違いない。」「カムバックすることができて感謝している。予選が悪かったことをチームに謝りたい。僕たちのマシンには長所があるけれど、パフォーマンスを引き出すのが難しいこともある」