メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、自身が共同プロデュースするF1長編映画が、Netflixの『Drive to Survive』シリーズによる成功を土台にしたものになると考えている。『Apple Original Film』が制作するこのF1映画では、主演のブラッド・ピットが引退後、APXGPと題された架空のF1グリッド11番目のチームで新人ドライバーと対戦する。
木曜日には、シルバーストンのピットレーンに設置されたガレージとともに、F1マシンを反映するように改造されたF2マシンであるブラックとゴールドのカラーリングのマシンの画像が公開された。映画製作者たちは映画のための映像を撮影し始めると、このマシンはイギリスGPの週末を通してサーキットのさまざまな場所で目撃される予定だ。「これまで話してきたこと以上に言えることはない」とハミルトンは語った。「ジェリー(・ブラッカイマー)が入ってくるのを見たばかりで、まだガレージは見に行っていないけど、その一方で、オーストリアの1~2週間前にここでブラッドの練習を見ていた。すべてがひとつにまとまっているのを見るのはとてもエキサイティングだ」「ようやく今週末から撮影が始まるということで、緊張も当然ある。長い間取り組んできたことだから、みんなに気に入ってもらいたいし、このスポーツの本質を凝縮していると感じてもらいたい」「それが僕たちの目標であり、皆さんに誇りに思ってもらえることを願っている」シルバーストンにはブラッド・ピットがドライブする架空のF1チーム『APXGP』専用のガレージとピットウォールが建設された。ハミルトンは、2007年にF1に参戦した当時のオーナーシップのもとでは、このような野心的なプロジェクトが可能だったとは思えないと主張している。しかし、2016年末にリバティ・スポーツが買収したことで、F1はファンにとってよりデジタルでアクセスしやすくなり、2019年初頭には舞台裏を描いたドキュメンタリー映画がNetflixで配信されることになった。現在第6シリーズの撮影が行われている『Drive to Survive』は、近年のF1人気急上昇の重要な要因として広く認識されており、ハミルトンはAppleの映画がF1の成長を「新たな高み」へと導くと確信している。「そのことに関して彼ら(オーナー)には本当に感謝している。旧経営陣がいた10数年前にこんなことが可能だったかどうかはわからない」とハミルトンは認めた。「彼らはおそらく、これがスポーツの成長という点で重要なステップとは考えていなかっただろうけど、僕たちたちはすでにNetflixの番組の素晴らしい仕事と影響力を見てきたし、これはそれを超える新たな高みへと導いてくれると思う」「世界中には、このスポーツに興奮し、もっと知りたいと思っている人がたくさんいるし、すでにグリッドにいるオリジナルのキャラクターたちやブラッドが登場するという事実はとてもクールだ」また、7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンは、この映画が信憑性に欠けるのではないかという懸念を払拭し、すでにジョー・コシンスキー監督とカメラアングルについて協力していると述べた。「かなり確信している…僕たちのカメラは、テレビを見ているときに見ているものよりもはるかに優れている」とハミルトンは明らかにした。「カメラ位置の映像をすべて見た。ジョーと一緒に時間をかけて、ベストなカメラ位置が得られるか、フレームレートが異なるか、速く見えるかを確認した」「テレビで見るよりも速く見えると思う。それは、必要なフレームレートと関係があると思う」「でも、ジョーは素晴らしい監督だ。彼が戦闘機で何をしたか、マーベリックで何をしたかはすでに目にしている」「あのジェット機のドッグファイトの観点から彼が何をしたのかを考えてみると、かなり壮絶なものだった。あの技術や視点を僕たちの世界に持ち込めば、きっと素晴らしいものになると思う」
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