ルイス・ハミルトンは、ネルソン・ピケが自分に対して行った人種差別的、同性愛嫌悪的な発言に対するブラジル政府の処分を称賛した。3度のF1ワールドチャンピオンに輝いたピケは、娘ケリーのパートナーであるマックス・フェルスタッペンとのイギリスGPでのクラッシュについてコメントした際に、ハミルトンに対して人種的差別・同性愛的な中傷を用いたとして、精神的損害賠償として500万ブラジルレアル(約1億2400万円)の支払いを命じられた。
ネルソン・ピケのコメントが表面化した後、ハミルトンはピケのような人たちが培ってきた「古風な考え方」を批判し、F1における差別に対する「行動」を呼びかけた。ピケはその後、「思慮に欠ける」発言について謝罪している。ピケの罰金のニュースについて、ハミルトンは「僕は、憎しみに満ちた人々にプラットフォームを与えるべきではないと信じている」と語った。「ブラジル政府に感謝したい。彼らが誰かに責任を負わせ、それが容認されていないことを人々に示したことは非常に驚くべきことだと思う。人種差別と同性愛嫌悪は受け入れられず、僕たちの社会にはその場所はない」「だから僕は、彼らが何かを支持していることを示したことを嬉しく思いう。もっと多くの政府がそうしてくれることを願っている」「ウガンダをはじめ、アフリカや中東の30カ国以上で見られるように、そこから学べることはたくさんある」7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、パドックでの社会問題について非常に率直で、F1がそのプラットフォームを善のために利用するよう働きかけてきた。しかし、FIAはモータースポーツが「政治的、宗教的、個人的な干渉から切り離され、中立的」であることが「基本」であるとし、競技者による政治的、個人的、宗教的発言の禁止を発表し、物議を醸した。