ルイス・ハミルトンは、メルセデスの2023年型F1マシンにレッドブル・スタイルのサイドポッドを装着してもW14は改善されないし、むしろ遅くなる可能性があると懸念している。昨シーズン、8年続いたコンストラクターズタイトル獲得がレッドブルによって力強く打ち切られたメルセデスは、新キャンペーンのスタートが芳しくなかったことから、冬の間にこだわったデザインコンセプトから脱却することを確認している。
メルセデスのコンセプトで最も目を引いたのは「ゼロサイドポッド」デザインだったが、今後はレッドブルの伝統的なデザインに近いものを採用するのではないかとの憶測もある。レッドブルの哲学を取り入れたアストンマーティンは、フェルナンド・アロンソが2度の表彰台を獲得するなど、すでに大きな成功を収めている。セルジオ・ペレスがマックス・フェルスタッペンをリードしてレッドブルが今シーズン2度目のワンツーを達成したF1サウジアラビアGPでチームメイトのジョージ・ラッセルに次ぐ5位に終わったハミルトンは、メルセデスにとってゲームチェンジとなるようなアップデートを期待していないと語る。「自分たちが持っているものに今後も取り組んで、より多くのものを引き出していきたいと思っている。それがどれだけ早く実現できるか、あるいは、今あるコンセプトでそれが可能かどうか、見ていきたい」とハミルトンはSky Sport F1に語った。「短期的には、大きな、思い切った改革をしなければならないかどうかを見極めることになるだろう。 つまり、抜本的な改革が必要だ」「新しいサイドポッドを装着することについて話しているけど、そんな単純な話ではない」「僕たちのクルマにレッドブルのサイドポッドを装着しても、何も変わらないだろう。文字通り、何も変わらないし、むしろ遅くなるかもしれない」「空力特性とは、コーナーでクルマがどのようにバランスするかということだ。「当然、人々がもちろん知らない様々な要素がある。彼らは空力学者ではないので、見ることができないからね。もっとたくさんのことがある」『カーデザインの問題について僕は正しかった』3月に行われた開幕戦バーレーンGPで、マシンのパフォーマンスに不満を抱いたハミルトンは、マシンの開発に関して自分の意見に耳を傾けなかったチームを公に批判し、大きな話題となった。サウジアラビアでは「言葉の選び方を間違えたかもしれない」と反省し、今シーズン末の契約満了後もチームに残ることを改めて表明したが、38歳の彼はクルマの開発に関する自分の意見が正しいことが証明されたと主張している。「僕は常に正しいことが好きな人間だけど、いつも正しいとは限らない。でも、このシナリオでは正しかった」とハミルトンは語った。「だから、かえって良かったし、『僕の言った通りだ』と言う感じだった」「チームのコラボレーション だ。結局のところ、僕はデザイナーではなくドライバーなんだけど、クルマのパフォマンスの入り口は僕だ。だから、僕たちが返そうとするものをお互いに信頼し続けることに取り組んでいる」「彼らは私の意見に耳を傾けてくれるし、僕たちがこれまで築いてきた成功を見れば、お互いの意見に耳を傾けている」「人間関係において、意見の相違は避けられないものだ」「大切なのは、『僕が間違っていた』『あなたが間違っていた』など、とにかくそれを認めて、チームなんだから、どうやったら直せるか?どうすればいいのか?それにどれだけのエネルギーを注ぐつもりなのか?について身を寄せ合うことが重要だ」
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