ルイス・ハミルトンは、開幕戦F1バーレーンGPでの5位まで孤独な走りの後、2023年にメルセデスがF1の先頭からさらに遠ざかってしまったことに疑問を抱くことはなかった。ジェットコースターのような2022年シーズンに続いて、メルセデスは自分たちの信念を貫き、独自の「ゼロサイドポッド」デザインを継続したが、サヒールの週末を通じてレッドブル、フェラーリ、アストンマーティンに後れを取った。
実際、メルセデスのF1マシンは予選トリムで0.5秒以上の差をつけられていたが、決勝ではハミルトンが駆るW14が優勝したマックス・フェルスタッペンから約50秒の差をつけられてゴールした。ハミルトンは、フェルナンド・アロンソとスタートでバトルを繰り広げ、その後数周にわたってホイールトゥホイールで競い合うなど、「楽しい」レースを展開したが、メルセデスのペースはそれ以上の競争をするには「十分に速くない」と述べた。シャルル・ルクレールのリタイアによって恩恵を受けたレースについて、ハミルトンは「純粋にレースを楽しむことができた。スタートがうまくいって、ターン4でフェルナンドをとらえ、『ああ、これは素晴らしいレースのスタートだ』って思った。最高のオープニングラップだった」と振り返る。「そこからはとにかく滑り回っていた。序盤はアンダーステアが強く、ウィングもかなり外していたので、いくつかのコーナーを回ることができず、前を行く人たちについていけなかった」「中盤のスティントは良かったし、終盤はカルロス(サインツ/4位)に迫る勢いだったけど、十分ではなかった」後半にサインツをとらえたことで、メルセデスが今後フェラーリ勢と互角に戦えるという希望が持てたかと聞かれたハミルトンは「彼らは僕らよりずっと速かったし、アストンもそうだった」と答えた。「去年は3番手だったけど、今は4番手だ。僕たちは後退しているので、この差を縮めるためにやるべきことがたくさんある」ハミルトンのチームメイトであるジョージ・ラッセルは、ランス・ストロールのアストンマーティンに続く7位でゴールし、第1戦を終えてメルセデスはコンストラクターズランキング3位となった。
全文を読む