ルイス・ハミルトンは、新世代の2022F1マシンの設計に関して、メルセデスF1のライバルの考え方を理解しようとするのは興味深いことだと語る。2022年のF1マシンは、ダウンフォースを生み出すためにマシン上部の気流を使用していた前モデルとは異なり、グラウンドエフェクトカーへと生まれ変わった。
新しいF1レギュレーションは、マシンの後流をクリーンなものにし、、ドライバー同士がはるかに密接に追跡しやすくすることを目的としている。F1のシンクタンクは、1つのチームに他のフィールドよりも大きなアドバンテージを与える可能性のある抜け穴をしらみつぶしに消していくことに何ヶ月も費やしてきた。そのため、今年のF1グリッドは、全てのチームが区別がつかないようなF1マシンを生み出すと考えられてきたが、実際に登場した2022年F1マシンはフロアとサイドポッドの解釈で大きな違いがみられた。「ピットレーンに到着して、見下ろし、いろいろな車をすべて見ていると、これまで取り掛かってきた中で最もエキサイティングで興味深いシーズンの1つだと思う」とルイス・ハミルトンは語った。「全員でコースに出て、最初のレースで僕たちがどの位置にいるかを見るのは興味深いだろう」驚くべきことに、2つのチームは従来とは異なるサスペンションレイアウトを発表した。レッドブルとマクラーレンはプルロッド式フロントサスペンションとプッシュ式ロッドリアを選択。残りのフィールドは反対の従来型のレイアウトを採用した。「毎年エキサイティングだと思います」とルイス・ハミルトンは続けた。「でも、もちろん、去年は前年の車の進化形だったし、今回はまったく新しい車だ」「もちろん、僕は数か月にわたって自分たちの車のデザインを見てきたけど、今はみんなの車が出揃って、何が違うのか、何かあるののか、なぜ特定のチームがサイドポッドのデザイン、フロントウィング、フロアの観点で特定のルートを選択したのかを注意深く見ようとしている」「だから、今年は最もエキサイティングな年だと思う。繰り返しになるけど、自分たちがどの位置にいるのかはまったくわからない」メルセデスF1は先週バルセロナで開催された1回目のプレシーズンテストでタイムシートのトップに立った。ルイス・ハミルトンは新しいチームメイトのジョージ・ラッセルに先んじて全体的に最速だった。最終日に設定されたルイス・ハミルトンのファステストラップタイムは、C5タイヤで1分19秒138。ジョージ・ラッセルは0.1秒遅れで、3番手のセルジオ・ペレス(レッドブル)はさらに0.3秒遅れだった。プルロッド式フロントサスペンションを備えたマクラーレンは4番手で、ジェームズ・キーはマクラーレンが採用したサスペンションのアイデアを非常に正しいか、もしくは間違っているかのどちらかしかないと認める。レッドブルがRB18のフロントサスペンションにプルロッドを採用したことがまだ明らかになる前、ジェームズ・キーは「プルロッド式フロントサスペンションが使用された以前の年の落とし穴を知っており、我々はそれを正しくするために多くの時間を費やした」と語った。「私はそれが期待通りに機能するとかなり確信している。車の後部は別の質問だ。我々は長い間プルロッドだった。エイドリアン(ニューウェイ)が2009年にレッドブルでそれを紹介した。今は必ずしも必要ではない」「たとえば、ギアボックスの長さを制限するホイールベースが制限されているので、他の可能性がある。しかし、どのような傾向が発展していくかを見るのは興味深いだろう。私たちはこのルートを通った」「我々がそれを行った唯一の車であるなら、我々は本当に正しくできたか、または・・・」