ルイス・ハミルトンは、2021年のタイトル争いのこの段階ではレッドブル・ホンダF1の方がメルセデスよりも“明らか”に速いF1マシンを持っていると語る。7回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、F1アゼルバイジャンGPで目覚ましい好転を掴んだように見えた。最初は、メインのライバルであるマックス・フェルスタッペンが残り5周でリードしながらタイヤの故障に見舞われた。
そして、赤旗中断後のリスタートで、2番グリッドに並んだルイス・ハミルトンは、抜群のスタートでセルジオ・ペレスからリードを奪いかけたが、有名になった“ブレーキマジック”のボタンを誤って押してしまったことでフロントタイヤをロックアップさせてエスケープに逃れざるを得なかった。珍しいこのエラーにより、ルイス・ハミルトンが15位でレースをフィニッシュ。マックス・フェルスタッペンは4ポイントのアドバンテージを維持したままとなり、タイトル争いで圧倒的なリードを取り戻すチャンスを逃した。レッドブル・ホンダF1は、メルセデス W12に適さないと予想されたモナコとバクーデ明確なパフォーマンスの優位性を保持したが、F1がフランスとオーストリアのより伝統的なトラックに戻レバ、メルセデスは巻き返すことが予想されている。しかし、バクーでのレース中にマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスに追いつくのに苦労したルイス・ハミルトンは、レッドブル・ホンダは現在メルセデスよりもペースのアドバンテージを持っていると考えている。「レッドブルが現時点で明らかに最速であることがわかる」とルイス・ハミルトンはバクーでのレース後に記者団に語った。「彼らについていくのは非常に困難だった。それで戦いに絡むポジションにいられたのは本当に素晴らしかった。大変な努力を重ねても何も起こらないのは実際には屈辱的な経験だけど、こういうことも起こる」バクーの勝者であるセルジオ・ペレスが、タイトルレースで彼の人生を困難にする可能性があるかどうかを質問されたルイス・ハミルトンは「彼らのマシンは信じられないほど速いので、間違いなく2人が一緒になれば、難しくなると思う」とコメント。「それは僕たちがシーズン初めに予想していたことだ。だから、僕たちはとにかく集中し続けていく」しかし、ルイス・ハミルトンは、モナコとバクーでの難しい2レースから逃れるためのポジティブな点がまだあると信じている。「2週間、もしくは2レースは信じられないほど難しいものだった。そして、今日、それは明らかにつらい経験だと考えている」とルイス・ハミルトンは説明する「日曜日は本当に運が悪かったと思う。でも、マックスも運が悪かったし、こういうことは起こり得る」「でも、僕たちが取り戻した場所に関して、週末から多くのポジティブな点があると思うので、再編成して、より強く戻ってきたい」ルイス・ハミルトンは、マックス・フェルスタッペンに不運が起こってポイントを獲得できなかったからといって、彼自身の失望に対処しやすくなることはないと強調する。「それは無関係だ。正直に言うと、それは実際には何の違いもない」とルイス・ハミルトンは語った。「これらのレッスンは僕たちを試すために与えられた。今朝、友人(マンスール・オジェ)を失った。それは非常に困難であり、感情が混ざり合っている。でも、僕たちはまた別の日に戦うために生きている」