メルセデスF1のルイス・ハミルトンがF1アゼルバイジャンGPのリスタート時に1コーナーでロックアップしたのは、ステアリングホイールの“ブレーキマジック”ボタンを誤って押してしまい、ブレーキバランスが変化したことが原因だった。マックス・フェルスタッペンのクラッシュによる赤旗中断のスタンディングスタートでのリスタートで2番グリッドのルイス・ハミルトンは好スタートを切って、セルジオ・ペレスの前に出かけた。
しかし、1コーナーのブレーキングでタイヤをロックさせ、エスケープに逃れることを余儀なくされ、ポイント圏内までジュニを落とした。レース後、ルイス・ハミルトンは、無線でメルセデスの有名な“ブレーキマジック”ボタンを間違えて押してしまったのではないかと疑問に思っていた。ルイス・ハミルトンは、エンジニアに「僕はマジックをオンのままにしてなかった? オフにしたと誓えるんだけど」と語った。メルセデスF1の“ブレーキマジック」ボタンは、フォーメーションラップやセーフティカーの再始動時にドライバーがタイヤとブレーキを適切に温めるために使用される。ブレーキバランスをフロントホイール側にシフトさせ、加えられた余分な制動力によってディスクに余分な熱が発生され、その熱がフロントタイヤに放射される。通常、レーススタートのためにブレーキマジックは切断され、レースラップではブレーキバランスは理想的なセッティングに戻ることになっている。しかし、ルイス・ハミルトンは、セルジオ・ペレスと並びかけたときに、謝ってブレーキマジックのボタンに触れてしまい、ロックアップを引き起こしたとと疑っている.何が起こったのかを説明するように求められたルイス・ハミルトンは「完全にはわかりらないけど、スイッチをヒットして、フロントブレーキだけが作動するようになっていたかもしれない」とコメント。「フロントブレーキの温度を保つを助けるボタンがある。ペレスが引き離したときに反応して、誤ってスイッチを引っかけてしまった。それでロックして、直進してしまった」トト ヴォルフはレース後、ルイス・ハミルトンがどういうわけか誤ってブレーキマジックのボタンを押してしまい、ブレーキを踏むまで気付かなかったと語った。「手順は同じだ」とトト・ヴォルフは Sky に語った。「彼がボタンに触れて、ブレーキバランスが変わった。ブレーキのバランスが完全に前になり、明らかに車が止まらなかった。指の問題だった」