ルイス・ハミルトンが、2013年にマクラーレンを離れてメルセデスに移籍するという決断をしなければ、F1は全く異なる話をしていただろうとロバート・クビサは語る。マクラーレンの秘蔵っ子としてF1デビューしたルイス・ハミルトンだが、6年間のマクラーレン時代には1回しかF1ワールドチャンピオンを獲得することができなかった。
そして、2013年にルイス・ハミルトンはメルセデスF1への移籍を決意する。当時、まだ表彰台すら獲得できていないチームへの移籍は疑問の声が多かったが、2014年にF1がパワーユニット時代に突入するとメルセデスの支配時代がスタート。ルイス・ハミルトンは6年間で5回のF1ワールドチャンピオンを獲得し、今シーズンにも前人未踏と考えられていたミハエル・シューマッハの7回の最多F1ワールドチャンピオン記録に並び、91勝の最多勝利記録を超える可能性がある。昨年、ほぼ10年ぶりにF1復帰を果たしたロバート・クビサは、異なる世代のドライバーと直接比較をすることができた。マックス・フェルスタッペン、シャルル・ルクレール、そして、ルイス・ハミルトンはチャンピオンシップにどのようにかかわっていたのだろう。まだアルファロメオのテストドライバーを務めているものの、現役F1ドライバーとしてのキャリアは終わりに近づいているロバート・クビサは、Corriere della Sera に最速のドライバーは誰かと質問された。ルイス・ハミルトンは、ラリー事故以前にロバート・クビサが戦った数少ないドライバーの一人だ。「もちろん、彼がメルセデスに残留していたら、今日、僕たちはその点について彼について話をしていなかっただろう。このマシンはドライバーの運命に大きな重みを持っている」とロバート・クビサは語り、ルイス・ハミルトンはチャンピオンを獲得するためには時には2位であることを選んでいたと指摘する。では、今、ロバート・クビサが最速だと思っているドライバーは誰なのだろう?「マックス・フェルスタッペンは非常にインテリジェントだと思うし、ワールドチャンピオンを獲得する準備ができていると思う。とにかく彼は勢いがあるし、熱狂的だ。タイトル争いで彼がどのように振る舞うかはまだ不明だけど、僕ならすぐにフェルスタッペンがワールドチャンピオンになることにお金をかけるだろうね」とロバート・クビサは語る。また、ロバート・クビサは、シャルル・ルクレールも楽しみにしているドライバーだと語る。ロバート・クビサによれば、シャルル・ルクレールがフェラーリ内で問題を引き起こしたことにはまったく驚かなかったとし、2019年の第2戦ですでに勝利を収めていた可能性があったと指摘した。