メルセデスのルイス・ハミルトンは、新車W11に搭載される革新的なステアリングシステム『DAS(デュアル・アクシス・ステアリング)』がパフォーマンスを向上させて“大きな違い”を生むことを望んでいると語る。ステアリングを前後させることでフロントタイヤのトー角を調整するDASシステムの登場はF1パドック全体を混乱に陥れた。
メルセデスはDASの正確な操作とパフォーマンスの利点について固く口を閉ざしているが、多くの人はそれがストレートでのタイヤのパフォーマンスを助けると信じている。ルイス・ハミルトンは、重要な利益をもたらすことができる場合にのみDASを使用することになると感じていると語る。「大きな差を生んでくれることを願っている」とルイス・ハミルトンはコメント。「現時点では正直あまり多くは使っていない。DASありで走るときもあれば、なしで走るときもあった。僕たちがどれくらいDASを使うかはわからない」カタロニア・サーキットでの2週目のテストでは、メルセデスはDASの使用を最小限にとどめており、ロングストレートやよりタイヤが高いエネルギー生み出すサーキットでシステムを使用すると考えられている。パフォーマンスの違いを感じられたかと質問されたルイス・ハミルトンは「そうだね。スタッフのことを本当に誇りに思っている。正直、メンタリティ全体が進歩し、改善し続けていると思う」とコメント。「長年にわたって、僕たちはますますオープンマインドになっている。多くの場合、エンジニアは非常に閉鎖的であり、安全面と信頼性で以前と同じように機能させられる方法があるで、過去と同じことを行うことに固執するものだ。でも、ここ数年、彼らをそれほど快適ではないエリアに本気でプッシュしているし、そうしなければ決して見つけられなかったものを発見している」「それらを少し破り、新しいアイデアに広げていくのを見るのは本当に素晴らしかった。それがこのようなことをすることを可能にした。彼らが他の誰よりも先に革新を続けているのを見るのは本当に刺激的だと思う。私たちにとってそれは良いことだ」F1チームの大半は独自のDASシステムを構築する可能性を評価しているが、F1は2021年規則がデバイスを禁止するため、生産に約半シーズンかかるものを追求することに長期的な利益はないと感じている。