メルセデスは、F1バルセロナテスト2の初日に大幅な空力アップデートパッケージを投入。油圧系のトラブルで午後のテストを完了することはできなかったが、午前中に新パッケージを走らせたルイス・ハミルトンはW10は“良いステップ”を果たしていると語る。メルセデスが投入した空力アップグレードには“球根”状のノーズ、改良版のフロントウイング、サイドポッド、フロア、エンドプレートなど多数の新パーツが搭載された。
走行を担当したルイス・ハミルトンは、空力アップデートによってW10が“良いステップ”を果たしたと語る。「僕たちはプログラムを消化できたし、クルマのフィーリングは比較的いい感じだった」とルイス・ハミルトンはコメント。「先週から改善されているし、良いステップだ。路面温度も少し高くなってタイヤもうまく機能している」「全ての分析を続けて、プッシュし続けなければならない」バルテリ・ボッタスの午後の走行は、昼休み後に油圧系のトラブルでコース上にストップしたことで、大きく短縮されることになった。このトラブルにより、メルセデスはパワーユニットの交換を強いられ、バルテリ・ボッタスがコースに復帰した時点で残り7分となり、ボッタスは7周しか走行できなかった。「先週の4日間の信頼性は完璧だったけど、残念ながら、最初のアウトラップで油圧に問題が発生してパワーユニット交換しなければならなかったので、一日の大部分を待機していなければならなかった」「それでも数周できて良かったし、チームはクルマを再びコースに戻るために本当に素晴らしい仕事をした。新しい空力パッケージを少し感じることができたのは重要だった」当初、メルセデスは、バルテリ・ボッタスに新パッケージと旧パッケージとのバック・トゥ・バック・テストを予定していたが、トラブルが発生したことでその計画は削除されることになった。メルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは「ランチタイムに油圧の問題が発生し、一日の大部分を失った。メルボルンで使用する予定のボディワークでの初走行としてはまったく望んでいたような一日ではなかった」とコメント。「それでも、新しいパッケージはクルマの挙動がわずかに異なることがわかったし、どちらの問題は我々にとっては有益だった」「明日はトラブルフリーの一日を過ごし、新しいパッケージで何ができるかもう少し感触を得ることを楽しみしている」関連:F1バルセロナテスト 1日目:マクラーレンのランド・ノリスがトップタイム