ルイス・ハミルトンは、メルセデスの新しいパワーユニットの効果を否定している。メルセデスは今週末のレースに向けて、パワーユニット開発に残りの7トークンすべてを投入してきた。2016年に向けて信頼性の向上を期待しているという。フリー走行1回目でルイス・ハミルトンは、他チームの中で最も近かったセバスチャン・ベッテルに対して1秒半もの大差を築いた。
メルセデスの新しいエンジンの感触を聞かれたルイス・ハミルトンは「同じだ」とコメント。違いはなかったのかと再確認されても「ないよ。言った通り、まったく同じだ」と述べた。「どちらかというと信頼性を考えての変更だ。今シーズンはまだ先が長いので信頼性を改善しようとした。フィーリングは素晴らしい。素晴らしいエンジンだ。ただ、フィーリングは変わってない」 モンツァもチームメイト同士の戦いになる可能性が濃厚だが、メルセデスにとっては大きなチャレンジだとルイス・ハミルトンは主張する。 「絡んでくる人が少ないほど楽になる。でも、みんな常にクルマを良くしようと懸命に頑張っているし、戦いはまだ激しい。僕たちがどんなに速くても、それに関係なく、大きなチャレンジだ」 F1ベルギーGPでセバスチャン・ベッテルのタイヤがバーストしたことを受けて、ピレリはタイヤ内圧に新たな最低値を設けた。最終的にはフロントが21psi、リアが19.5psiとなっている。初めはピレリの提案に懐疑的だったというルイス・ハミルトンだが、その後数値が緩和されたことには良い妥協点だと述べた。 「摩耗がどうなるかは確信がないけど、緩和された数値はかなり賢明なものだった。だから、そんなに問題はなさそうだ。少し上がっただけだ」