ハースF1チームのオーナーであるジーン・ハースは、ギュンター・シュタイナーのチーム代表解任はチームのパフォーマンスによるものだと認めた。ハースF1チームの指揮を10年間執ってきたシュタイナーの退任が今週確認された。2016年にF1グリッドに加わったハースF1は、3年目にコンストラクターズ選手権で最高位を獲得し、ランキング5位でシーズンを終えた。
しかし、ここ3シーズンで2度ランキング最下位に沈むなど、ここ数シーズンはチームにとって苦しい時期となっていた。2024年シーズン前夜、ハースF1チームはリーダーの交代を決断し、シュタイナーはチームでの任期に終止符を打った。シュタイナー解任の理由についてジーン・ハースは「結局のところ、パフォーマンスなんだ」とFormula1.comに語った。「8年目を迎え、160レース以上に参戦しているが、表彰台に上ったことは一度もない。ここ数年は10位か9位だった」「ここに座ってギュンターのせいだとか、そのようなことを言っているわけではないが、今までのやり方を続けてもうまくいくとは思えないので、変化を起こし、違う方向性を試すのに適切な時期だったように思う」ギュンター・シュタイナーはハースF1チームがスポーツに参入して以来、チーム代表を務めてきた。過去10年にわたり協力し合い、最新のF1チームをこのスポーティングに導き、グリッドへの足がかりを確保することでファミリーの一員となることに成功した二人のコンビにとって、ひとつの時代の終焉である。そう考えると、別れるのはつらかったに違いない。「そうだね。私はギュンターが好きだ。彼は本当にいい人だし、性格もいい」とハースは語った。「今年の終わりは厳しいものだった。それが理解できないんだ。本当にわからない。何が問題だったのか、ギュンターに聞くにはいい質問だ。結局はパフォーマンスなんだ。もう10位になることに興味はない」ハースが10位でフィニッシュするのはこの3年で2度目だが、2021年はミック・シューマッハとニキータ・マゼピンという2人のルーキーを走らせ、2022年マシンの開発に全力を注いだため、予想されていたことだった。これは彼らを8位まで順位を上げ、最初の5シーズンで見せた8位、8位、5位、9位、9位という立派な成績に戻すための動きだった。しかし、2023年の結果は大きな打撃となった。オースティンでのシーズン後半のアップグレードは失敗し、ニコ・ヒュルケンベルグは残りのレースで古い仕様に戻すことを選択した。