ハースF1チームは、2021年F1マシン『VF-21』のシェイクダウンを完了。ニキータ・マゼピンによる初走行を収めた動画を公開した。2月にはVF-21のシャシーが完成していたハースF1チームだが、ファクトリーが英国にあり、エンジンを供給するフェラーリがイタリアを拠点としていることで、ファイヤーアップが延期されていた。フェラーリのスタッフは、英国への入国時とイタリアへの帰国時に二重に検疫に入る必要があり、実用的とは見なされなかった。
ハースF1チームは、プレシーズンテストのために移動したバーレーンでフェラーリと合流し、ようやくファイヤーアップを完了。そして、テスト前日となる3月11日(木)にフィルミングデーを利用してバーレーン・インターナショナル・サーキットで新車『VF-21』のシェイクダウンを完了させた。今年、ロシアの肥料大手ウラルカリをタイトルスポンサーに迎え、『ウラルカリ・ハースF1チーム(Uralkali Haas F1 Team)』として参戦するチームは、2021年F1マシン『VF-21』にロシア国旗のカラーである白・青・赤のカラーリングを採用。世界反ドーピング機関(WADA)の調査対象となっている。現在、ロシアは、アスリートが国際スポーツに出場することを禁止する2年間の禁止措置を受けている。これは、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)によって課され、ロシアが国ぐるみで後援したドーピングプログラムにへの罰則となる。これにより、ロシア出身のスポーツマンまたはアスリートはユニフォームにロシア国旗を掲げることはできず、WADAのメンバーであるFIAによって認可されたイベントを含む公式のイベント会場で国歌が演奏されることはない。ただし、アスリートのユニフォームやアクセサリー(F1の場合はマシン)にロシアの色を使用することは許可されており、FIA(国際自動車連盟)、CAS(スポーツ仲裁裁判所)は、ハースF1のカラーリングを受け入れているが、WADAは調査対象としている。 この投稿をInstagramで見る Haas F1 Team(@haasf1team)がシェアした投稿