ハースF1チームは、2021年F1マシン『VF-21』に搭載されるフェラーリ製F1エンジンをようやく初始動通常、F1チームは新車のシェイクダウン前にシステムをチェックするために、可能な限り早い段階でファクトリーで車体とパワーユニットをつなげ、初めてパワーユニットを始動する“ファイヤーアップ”を実施する。
しかし、ハースF1チームに関しては、エンジンの作業に必要なフェラーリのエンジニアが英国に渡航することができず、バンベルのファクトリーでパワーユニットを始動っせることができていなかった。フェラーリのスタッフは、英国への入国時とイタリアへの帰国時に二重に検疫に入る必要があり、実用的とは見なされなかった。同じ理由で、ハースF1チームは、英国でVF-21のフィルミングデーやシェイクダウンを実施せず、代わりに3月12日(金)にバーレーン・インターナショナル・サーキットでプレシーズンテストが開始されると同時に『VF-21』での初走行を実施することを選択した。先月、ハースF1チームの代表を務めるギュンター・シュタイナーは、ファイヤーアップはバーレーンに到着するまで延期されることを明らかにしていた。だが、フェラーリのF1パワーユニット自体は大幅な変更が施されているものの、シャシーは多くが昨年から引き継がれているため大きな懸念事項ではないと主張していた。「ファイヤーアップはバーレーンで行われる」とギュンター・シュタイナーは語っていた。「いずれにしろ、すべてのフライアウェイレースでは、エンジンはマラネッロに戻り、そこからレーストラックに戻り、すぐにマシンに搭載されていた。したがって、それは新しいことではない」「だが、キャリーオーバーカーとは言え、まだいくつかの新しいパーツがあるので理想的ではない。できるだけホームでやっておきたいと思うものだ」「できない場合は、方法を見つける必要があるが、我々は大丈夫だと思っている。初めて起動したときの音が良ければ問題ない!」そして、ハースF1チームは3月10日(水)、2021年F1マシン『VF-21』に搭載するフェラーリの新型F1パワーユニット『065/6』の初始動が無事に完了したことをソーシャルメディアの動画で明らかにした。英国への渡航制限の影響を受けたチームはハースF1だけではない。エンジン部門がフランスにあるアルピーヌF1は、新車『A521』の発表とその後のシルバーストンでのシェイクダウンのためにフランスから渡航したエンジニアが検疫する義務があった。また、アルファタウリでは、英国を拠点とするホンダF1のエンジニアが、1月初旬に角田裕毅のプライベートテストを実現するためにイタリアで早期に自己隔離を実施し、2月初旬のファエンツァのファクトリーでのAT02のシェイクダウンとイモラ・サーキットでのフィルミングデーのサポートをした。 この投稿をInstagramで見る Haas F1 Team(@haasf1team)がシェアした投稿
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