ハースF1チームは、今週末のF1イギリスGPでタイトルスポンサーを降りると宣言して騒動となっているリッチエナジーのロゴを掲載することを明言した。今年からハースF1チームのタイトルスポンサーを務めていたリッチエナジーだが、7月10日(水)に同社のTwitterでハースF1チームの“成績不振”を理由にスポンサー契約を解除することを一方的に発表した。
しかし、ハースF1チームは、現時点ではリッチエナジーがタイトルスポンサーであることを明らかにしており、今週末のF1イギリスGPでもマシンに同社のログは掲載されると語った。「それらは今週末にマシンに掲載される。その後、残りのシーズンをどのように進めていくかを整理する必要がある」とハースF1チームのチームプリンシパルを務めるギュンター・シュタイナーはコメント。「商業協定は私についてこれ以上話すことを許さていないし、話したくはない」ギュンター・シュタイナーは、今週末の焦点は、予想外のスポンサー論争ではなく、最近の成績不振から抜け出すことだと語る。「それは仕事の一部だ。それなしですごくことはできますが、それについて考えて夜起きているつもりはない。我々は仕事に取り掛かっている」「私にとってもっと重要なのは、我々が望んでいるところにマシンを持っていくことだ。それが我々の焦点だ」リッチエナジーが契約解除を発表したときにハースF1チームの成績不振を非難していた。しかし、ギュンター・シュタイナーは、言葉の戦争に巻き込まれるつもりはないと語る。「我々はそれについてプロであり、自分がプロであることがどういうことかをわかっていると思っている。話すことができるときは話すし、話すことができないとき離せない。何かについての言葉の戦争に入るのは無意味だ」「それは私を混乱させるものではない、来週対処する必要があるものであり、そうするだろう」今回のリッチエナジーのスポンサー撤退騒動は、同社内でも騒動となっている。リッチエナジーの株主は、ハースF1チームとの契約は有効であるとの声明を発表し、CEOのウィリアム・ストーリーがそれに反論するという時点となっている。「リッチエナジーの多数株式を所有する株主は、正式に許可されていない発信元からメディアに配布された声明について明確にしたい」と株主は声明を発表。「我々はハースF1チームとそのパフォーマンス、組織全体を心から信頼している。現在のスポンサーシップ契約を順守することに完全にコミットしている。F1のプロダクト、それが我々のブランドに提供するプラットフォームを100パーセント信じている」「ある個人の勝手な行動が大きな混乱を引き起こしている。この人物をすべての経営責任から外すプロセスを進めている。彼は自身の主張をするかもしれないが、その見解は当社のものではない」「この件を非常に残念に思う。これは商業的にデリケートな問題であり、関係者のみで解決したいと思っている。ハースF1チーム、F1へのコミットメントを明確にしたい。この件については内部で対応していく。ハースF1チームのサポートと忍耐に感謝したい」リッチエナジーは、“個人”が誰であるかについて明らかにしていないが、CEOのウイリアム・ストーリーを指していると考えられている。ウィリアム・ストーリーは、株主が上記の声明を発表した後、株主の主張を否定している。「レッドブルやホワイトバイクスと親密な関係を持つ一部株主による公式声明は馬鹿げたものだ。彼らが思い描いた壮大なクーデターは失敗に終わった。私はリッチエナジーのあらゆる資産を管理する立場にあり、英国のプレミアム・エナジードリンクの成長戦略を支えるあらゆる利害関係者の支持を得ている」