ハースF1チームは、ここまでの2018年シーズンではライバルのルノーとマクラーレンの方が“運に恵まれていた”だけだと考えている。冬季テストで競争力を見せ、今年の“ダークホース”と目されていたハースだが、開幕戦でのダブルリタイアなどが響き、開幕3戦を終えた時点でコンストラクターズ選手権7位に位置している。
ケビン・マグヌッセンはバーレーンで5位、中国で10位入賞を果たしたが、チームメイトのロマン・グロージャンは未だノーポイントが続いており、5位のルノーとは14ポイント差、4位のマクラーレンには17ポイント差をつけられてる。「現時点で、4位の座は我々、ルノー、マクラーレンの間で争われている」とハースのチームプリンシパルを務めるギュンター・シュタイナーは Autsport にコメント。「現時点で勢力図はかなりはっきりしているし、他チームは運に恵まれ、我々は不運という状況にある。そろそろそれに歯止めをかけられることを願っている」「だが、運は自分たちで作り出す必要もある。オーストラリアは素晴らしいものではなかったし、あれがなければ、我々は本来の位置にいたはずだ」ギュンター・シュタイナーは、F1中国GPをハースの不運の一例に挙げ、セーフティカーが入ってルノーとフォース・インディアを含めたライバルがタイヤ交換することがなければ、ケビン・マグヌッセンは7位、ロマン・グロージャンは9位でフィニッシュしていたと考えている。だが、ハースは、タイヤの熱入れに苦しみ、レースが再開された際にスピードを上げることに苦労していた。ギュンター・シュタイナーは、タイヤの問題はより多くの知識を得ることで解決できると考えており、ここまでの競争力を維持するために開発ペースを維持できることを期待していると語る。「現在やっていることをやり続けていく必要がある」とギュンター・シュタイナーはコメント。「レース毎にタイヤについてもっと学び、今年のタイヤに関する知識を構築し、クルマのアップデートのための計画をて立ていく」「今年の全体の計画は昨年とは異なっている。昨年はシーズン序盤に来年のクルマに焦点を移行していることを決定していたので、あまり多くのアップグレードをもたらせないことはわかっていた」「だが、今年はシーズン序盤により多くのアップグレードを投入することを決断している。アップグレードがどれくらい優れているかだけでなく、ライバルのアップグレードがどれくらい優れているかにも左右されるがね」