ハースは、F1スペインGPではブレンボ製ブレーキで戦うことを決定した。ハースは、F1ロシアGPの金曜フリー走行でブレンボのライバルメーカーであるカーボン・インダストリー製のブレーキコンポーネントを試した。しかし、レースではブレンボ製に戻しており、今週末のF1スペインGPでカーボン・インタストリーのブレーキをテストする予定はないとした。
「我々はソチでカーボン・インダストリーのブレーキーで開始したが、それらで十分な冷却を得ることができなかった。十分に冷却できない場合、ブレーキ自体がオーバーヒートしてしまい、ベダルが長くなってしまう。また摩耗も非常に高くなる」とハースのチームプリンシパルを務めるギュンター・シュタイナーは説明。「レースで生き残ることができるかを調べたが、それは無理だと理解した。したがって、ブレンボに戻すという決断に至った」「それに基づき、バルセロナではブレンボでレースをする」だからと言って、長期間にわたって悩まされているハースのブレーキ問題が解決したわけではないとギュンター・シュタイナーは語る。「問題をどのように解決するかを理解するには少し時間がかかるが、我々はそこにたどり着けるだろう。簡単に解決できる問題ではないので、時間をかかけいくつもりだ」「カーボン・インダストリーのブレーキでのバーレーンテストとソチのFP1とFP2により、何が得られるかがわかった。我々は何をする必要があるか、何を完了させる必要があるかをわかっているが、もう少し時間がかかるだろう」「全員がこれが非常に複雑なブレーキシステムであることを理解する必要がある。簡単にフィックスできるものではない。ブレーキをフィックスさせることがこんなに難しいはずがないという疑問がある。だが、実際そうであり、簡単なことではない。非常に複雑なテクノロジーであり、非常に先進的だ」「他のものに変更した際、きちんと試してみるまで気づかない問題に直面するものだ。シーズン中にテストがないので、FP1とFP2でそれをする必要がある。何かをするには常に2週間待たなければならない。適切なテストをして、改良を行って走ることはできない。常にどうにかしてそれを当て込まなければならない。それによってテストは妥協を強いられる。それが時間がかかってしまう理由だ」「我々が懸命に仕事をしていないわけではない。我々のスタッフは非常に有能であり、それをすることができる。とにかく時間がかかる」ブレーキ問題は主にロマン・グロージャンが感じているものであり、今年から加入したケビン・マグヌッセンは類似した問題を報告していない。ギュンター・シュタイナーは、現段階ではロマン・グロージャンははるかに満足しており、ブレンボ製ブレーキを支持していると述べた。「ロマンはブレンボの最新版にかなり満足している。彼はそれでOKだと言った」「ケビンはカーボン・インダストリーの方がバイトが優れているとして気にいっている。彼はカーボン・インダストリーの方に良いフィーリングを持っている」「今後、我々はカーボン・インダストリーに取り組む必要があるし、完全な結論に至るまでに我々の立場をはっきりさせる必要がある」