ハースのチームオーナーであるジーン・ハースは、チームのF1マシン『VF-16』にスポンサーが少ないのは、まだグランプリを戦っていないからであり、ことを気にしていないと語る。21日(日)に発表されたハースの新車『VF-16』は、何度か信頼性トラブルに悩まされながらも期待の持てる初テストを終えた。
現状、ハースのF1マシンとレーシングスーツには、ドライバーのロマン・グロージャンとエステバン・グティエレスが持ち込んでいるスポンサー以外のロゴはほとんど見当たらない。ハースの説明によると、不足しているのは関心ではなく、金額だという。 スポンサー問題について質問されたジーン・ハースは「我々のスポンサーをしたい人はたくさんいる。だが、彼らが我々の希望額を払ってくれないんだ!」とコメント。一部のスポンサーは、シーズン序盤のチームの状態を見てから契約するかどうかを決めたいのだろうとジーン・ハースは考えている。 「我々にはまだ製品がないからね。売る商品がないということだ。トラックで自分の名前が辱めるのは嫌だろう。調子が悪ければ、スポンサーをしたがる者はいない。我々はプロらしく振る舞えると楽観視している」「他チームに敬意を示されるレベルでは戦えるはずだ。そうすれば、これならうまくいくだろうとスポンサーを納得させることができる。彼らも安心してスポンサーになれるだろう」 「我々のブランドにとってはこれでうまくいっているので満足だが、一緒にやりたいという適切なスポンサーが現れれば当然耳を傾ける。しかし、我々はそこまで必死ではない。この活動にスポンサーは必要はない。現状は非常に効率的だ。活動に見合った予算があるし、それを変えるのは正しいパートナーがやってきた時だ」ジーン・ハースがF1参戦を望んだ動機には、彼の工作機械メーカー『ハース・オートメーション』を国際スケールで宣伝するというものがある。ジーン・ハースは、いつかマシンにアメリカ製品のロゴが掲載されればいいと語る。どんなブランドが望ましいかと質問されたジーン・ハースは「コンシューマーブランドだ。今日のF1を見ているといい。エキゾチックなマシン、エナジードリンク、マス・アピールのあるものが揃っている。製品のマーケティングに関して言えば、我々はいい仕事ができると思う。特にアメリカの製品を世界中に広めることができる」 「そこにアメリカチームがいて、今まで誰もしたことのないことをやっているとわかれば、アメリカ人はとても興味を持つはずだ。過去のF1の問題は、今まで彼らがそこに繋がりを持たなかったことにある。『このヨーロッパ人の集団は何だ』という状態だった」「だが、ヨーロッパのスポーツにアメリカ人がいれば、人々は2つのことを見たいと考える。どんな大失敗をやらかすか、あるいは逆にやり返すかだ。我々が彼らを倒すか、少なくとも対等に戦うことができれば、人々は勝負の行方を興味を持って見守る。でなければ、派手なクラッシュを期待されるだけだけれどね!」