ハースのF1チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、今年のデビューを前にF1グリッドのライバルチームから聞かれるポジティブなコメントを鵜呑みにはしていない。ハースは、2016年にフェラーリのエンジンを搭載してF1グリッドに加わる。ハースとフェラーリの関わりの深さから、昨年末のF1アブダビGPではメルセデスがルールの明確化を求めており、FIAは将来的に空力テストで問題が起こるのを避けるべくルールを厳密にした。
ハースはマシン開発のためにマラネロにあるフェラーリの風洞と設備をフル活用した上で、2015年にメルセデスにあとわずかのところまで迫ったエンジンで参戦することになっている。 この状況を受け、一部ではハースのドライバーであるロマン・グロージャンとエステバン・グティエレスがすぐに中団の戦いに加われるとの見方があり、フォース・インディアのセルジオ・ペレスも“すぐに”ハースとの戦いになるかもしれないと話していた。しかし、ギュンター・シュタイナーはハースに寄せられる期待を一蹴している。 ライバルチームからのコメントについて、ギュンター・シュタイナーは「耳障りのよい意見ではあるが、ただの話にすぎない」と GPUpdate にコメント。「我々が気をつけておくべきことは、みんなが言っているプロパガンダを信じないことだ。これまでに話したように、誰もがよりうまく開発する可能性があり、予測するのは常に難しい」 「誰がどこに進んでいるのかはわからない。彼らが素晴らしい仕事をすれば、中団の後方に入るのは難しくなるだろう」「我々については大袈裟な話がかなり出ていいるし、耳触りは良いが、それに乗せられてはいない。私は現実的であるように努めている」 ハースは、2月22日(月)にバルセロナで始まるプレシーズンテストに向けて順調に準備を進めており、今週後半にもFIAのクラッシュテストを受ける見込みだ。ギュンター・シュタイナーは、ハースは1周もしていない内から目標を設定するような浮足立った動きはしていないと主張する。 「我々はまだタイヤを地面につけていない。もちろん、いずれはそうするが、フォース・インディアを負かすだろうなどとは予測していない」とギュンター・シュタイナーはコメント。「彼らは5位だったし、とても良い仕事をしていると言えるだろう。常に話しているように、F1では最後尾になるのさえ大仕事だ。外から見えるほど簡単なことではない」 「我々は誰も目標にしていない。なぜなら、彼らがどのくらい良くなるかわからないからだ。中団の後方にはいたいと思っている。一番後ろは好きではない」
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