元ハースのF1ドライバーであるロマン・グロージャンは、自身のインディカーを後援する計画から撤退したジーン・ハースの決定を「完全に理解できる」と語る。ハースF1での活動が終了した数か月後、ロマン・グロージャンは、デイル・コイン・レーシングからインディカーに参戦することが決定。アメリカへと渡ることになった。
当初、ハースF1チームのオーナーであるジーン・ハースは、ロマン・グロージャンがF1以外でモータースポーツのキャリアの新しい章を開くことを手助けするために、インディカーでの活動をサポートすることを申し出ていた。しかし、F1バーレーンGPで奇跡的な生還を果たしたロマン・グロージャンの激しいクラッシュを受け、ジーン・ハースはグロージャンをサポートするという決定を覆した。「彼には妻と3人の子供がいる。命を落とす可能性のあるもののためにお金を与えることは考えられないと彼に伝えた。とにかく私は、彼は家にいて、家族のケアをする必要があると感じた」とジーン・ハースはその理由を語っている。しかし、ロマン・グロージャンは最終的にインディカーのシートを確保。オーバルやインディ500以外のロードコースとストリート・サーキットでレースをする契約をデイル・コイン・レーシングと結んだ。ロマン・グロージャンは、スポンサーを撤回することを決定した元F1ボスのジーン・ハースに悪い感情は持っていないと語る。「プロジェクトを後援することについて、クラッシュの前後にハースと話し合っていたのは確かだ」とロマン・グロージャンは The Race に語った。「F1でハースの最初からレースをし、その後も続けて、インディカーにカラーをもたらすことができれば素晴らしいストーリーかもしれないと感じた」「明らかに彼らは異なる決定をした。彼らには彼らの理由と選択があったと思う。完全に理解できる」デイル・コイン・レーシングは、ロマン・グロージャンの51号車の“オーバル要員”として、ハースF1のリザーブドライバーで、グロージャンがクラッシュした後の2戦で代役を務めたピエトロ・フィッティパルディを起用することを決定している。しかし、バーバー・モータースポーツパークとラグナ・セカで2回のインディカーのテストを実施したロマン・グロージャンは、少なくとも1戦はオーバルレースに参戦する可能性を検討している。「まだそれについて実際に話はしていない」とロマン・グロージャンは語った。「やりたいと思う可能性は高いと思う。でも、最初のレースがどうなるか見てみよう。そうすれば評価できる」