ロマン・グロージャンは、ハースとフェラーリの緊密なパートナーシップを批判する人たちは、アメリカチームのF1デビューに“嫉妬”しているだけだと述べた。ロマン・グロージャンは、開幕戦の6位に続き、バーレーンでも5位入賞を果たし、ハースF1チームに開幕2戦で素晴らしいリザルトをもたらした。フェラーリとパートナーシップを結んだハースは、パワーユニットをはじめとしてレギュレーションで認められている限りのパーツをフェラーリから供給されており、昨年はマラネロの施設もフルに活用していた。
このハースの手法には批判の声もあり、ウィリアムズのパット・シモンズは、それがコンストラクターチームのステータスを損なうのではないかと懸念している。ロマン・グロージャンは、新しいF1チームが参戦してすぐ成功することに人々がなぜ反発するのか、しかも、その母体がアメリカのような巨大で未開拓のマーケットであることをなぜ好意的に受け止められないのか理解できないと語る。単なる嫉妬だと思うか質問されたロマン・グロージャンは「100%そうだね」とコメント。「アプローチの仕方は2つある。クレア・ウィリアムズのアプローチはとてもいいと思う。新しいチームが増えること、それもアメリカチームが参戦して成功するのはF1にとってとても良いことだって言ってくれた。それは観客の裾野を広げ、大きな国で拡大することに繋がるし、F1への参加を望む人々の想像をかき立てることになる。グリッドに24台、26台、28台のマシンが並んだらきっと最高だ。そうなったらすごいだろう」「一方で、僕たちと同じことを成し遂げられなかったからといって嫉妬する人たちがいる。『フェラーリ・ベースなど認めるべきではない』と言ってtね。何でだろう、これはF1だよね!」ロマン・グロージャンは、一部のライバルによってハースとフェラーリとの関係が大袈裟に捉えられすぎていると考えている。フェラーリとはどの程度一緒に仕事をしているのかと質問されたロマン・グロージャンは「去年、(ロータスドライバーとして)メルセデスとしていたのとほとんど変わらないよ」とコメント。「みんな、フェラーリがベースだって言うけど、それは違う。哲学が全然違う。ウィング、サイドポッド、ノーズを見れば分かると思う。ハースのマシンだ。メカニカルパーツは確かにフェラーリのものを使っている。そうすることでかなり悩みが軽減されるからね。でも、それ以外はハースのマシンだ」またフェラーリのシミュレーターは「先週はエステバンが使った。僕は行っていない。リソースが少ないからね。エンジニアをシミュレーターに送るとファクトリーでの時間を失うから少し複雑なんだ。モナコ後に少し乗ると思うけど、それまではたぶんないね」とロマン・グロージャンは述べた。