松下信治は、GP2 第7戦ドイツのレースで10位入賞を果たした。予選12番手ながら、上位選手のペナルティによるグリッド降格があり、松下信治はレース1を11番手からスタート。スタート直後から1周にわたるポジション争いで順位を落とし、オープニングラップを13番手で終えた。
ハードタイヤでスタートした松下選手は、序盤ペースが上がらないまま15番手まで後退。22周終了時にタイヤ交換を行い、終盤の追い上げを開始。ペースを上げて追い上げポジションを徐々に回復するが、10番手まで上がると38周のレースはチェッカーフラッグとなった。松下信治「スタートを失敗して、ホイールをスピンさせすぎました。そのあと、先行するマシンを抜きあぐねて、何とか抜いたときには、すでに上位陣との差はかなり開いてしまっていました。(鈴木)亜久里さんにもその辺りはあとで言われたのですが、とにかく中団の中に埋没してしまうと、上位入賞のチャンスはほとんどなくなってしまいますね。スタート直後に順位を落としたのは、位置取りの問題でした。あとタイヤの内圧が想定より低かったみたいで、グリップも不足していました。それで2、3周ペースが上がらなくて、その間に何台かに抜かれたのが痛かったです。ペースが戻って抜き返したときには、もうばん回不可能な状況でした。ソフトタイヤに替えてからは、上位陣とほぼ同じようなラップタイムを重ねていたんですけど、上位には上がれませんでした。明日のレース2はスタートを決めて、できるだけ前に行くのみです。周回数が少なく、レース中に抜くのはかなり難しいですから。ちょっと現状を変えていかないといけません。そのためには、もっとアグレッシブな走りも考えた方がいいかもしれないです」