GP2は、2015年からF1で導入されているDRSを採用することを発表した。DRS(ドラッグ・リダクション・システム)は、オーバーテイクの機会を増やし、レースのスペクタクルを改善する目的で2011年にF1に導入された。DRSは、指定されたゾーンで1秒以内に先行マシンがいる場合に使用することができ、ドライバーの操作によって開くリアウイングのフラップの動きによってドラッグが減り、スピードブーストが得られる仕組みだ。
GP2は、2011年にKERS(運動エネルギー回生システム)やDRSのような“ギミック”を避ける方針を打ち出していたが、若手ドライバーのためにシリーズをよりF1に近づけるため、2015年シーズンからこのイノベーションを採用することにした。 「我々は常にDRSや他のデバイスなしでもGP2は驚くべきレースを生み出せると述べてきた。2014年シーズンも接戦のレースとエキサイティングなコース上バトルによってそれを証明した」とGP2のブルーノ・ミシェルCEOは述べた。 「しかし、我々は自分たちのミッション・ステートメントを守らねばならない。すなわち、ドライバーを次のステップであるF1に備えさせることだ」「シリーズの創設以来、我々はマシンを3年のサイクルで設計してきた。しかし、今年は初めて、3世代目のマシンを6シーズンにわたってキープすることを決め、それによってコストを削減し、チームを支援してきた。したがって、次世代のマシンが導入されるのは2017年となる。現行のシャシーはすでに4年目だ」 「しかし、適正なコストであれば、我々の技術的な特性をわずかに調整する改良を加え続けることは重要だ。F1は絶えず進化している。ドライバーをF1に備えさせることがGP2の理念である以上、長期間にわたって同じマシンを使うことは不可能だ。それを念頭に置けば、DRSは導入に値するベストな技術開発だと考え、1年ほど前にチームと議論してきた」
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