ティモ・グロックが、F1モナコGPを振り返った。モナコGPでトヨタの2台はフリー走行からパフォーマンスに苦戦し、スペインGPに続きノーポイントに終わった。しかし、グロックは、モナコでの状況は一回限りの特別な状況だと語る。モナコGPでのレースは如何でしたか?難しいレースだったが、最後はちょっと意外な結果でもあった。ピットレーンからスタートした自分がトップ10圏内でフィニッシュできるとは、予想もしていなかったからね。レースのスタート時は燃料が非常に重い状態で、特にモナコということもあり、ドライバーにとっては大...
10位は満足できる結果というわけですね?自分の目標はそれよりもっと高いところにあるから、10位で満足することは絶対にない。でも、土曜日のクルマの感触と予選での結果を考慮するならば、現実的に考えて、可能な限りの良い結果を達成したと言っていいと思う。なぜピットレーンからスタートしたのですか?予選後、自分たちがクルマに問題を抱えているのは明らかだった。その状況を改善するため、セットアップとサスペンションを数カ所変更したかったので、クルマをパルクフェルメから運び出したんだ。いずれにせよ、予選の結果を考えれば失うものは何もなかったからね。レース中のラップタイムは如何でしたか?当然ながら、あれだけ重い燃料搭載量だとレース序盤に速いラップタイムで走るのは不可能だったけど、それは予想していたことだったからね。でもレース終盤、スーパーソフトタイヤを履いていた時の私のラップタイムはそれほど悪くはなかったし、そのお陰でトップ10入りを果たすことができた。モナコでピットレーンからスタートしながらも、こんな結果に繋げるのは容易なことじゃないんだよ!。スタート時に燃料をそこまで重くしたのはなぜですか?予選後、いつも通りエンジニアと一緒にレース戦略を話し合い、順位を幾つか取り戻す最善策は第1スティントを長くすることだと判断した。もしセーフティーカーが入った場合、それが都合良く働いてくれる可能性もあったしね。モナコではそういう可能性は比較的高いんだ。結局セーフティーカーは1度も入らなかったけど、モナコでの最近のレースを振り返ってみると、珍しいケースだったみたいだね。なぜモナコでクルマのパフォーマンスが期待通りのレベルになかったのか、理由はわかっていますか?我々の予選時のパフォーマンスに関しては明確な理由が見つからなかったため、チームが今もデータを分析している。我々としてはかなりの戦闘力を発揮できるものと予想していただけに、フリー走行で自分たちに速さが足りないことに気が付いた時は意外だった。そのときから、今回の週末は厳しいものになるとわかっていた。理想を言えば、モナコGPの週末では、最初から満足のいくセットアップで走り始め、コース状況の変化に応じて少し調整を加えていくというやり方が望ましい。だけど今回の我々の場合、そうはならなかった。トルコでも似たような週末になりそうですか?モナコは1回限りの特別な状況だったんだと、自信を持って言える。その前のレースまでは相当に競争力が高かったから、クルマそのものが良いことは分かっている。モナコは唯一無二のコースだから、トルコで同じ問題に悩むことはないと思う。とは言え、今後のレースに向けてクルマを改善していくためにも、今回何が起こったのかをしっかりと理解しておかなければならない。我々は現在コンストラクターズ選手権3位だし、ケルンにいるチームメンバー全員が、クルマから更なるパフォーマンスを引き出すべく、懸命に仕事を続けている。モナコが期待外れだったとはいえ、我々はポジティブな姿勢を貫いている。それが重要なんだ。