ジョージ・ラッセルは、2024年F1第8戦モナコGPの決勝を5位でフィニッシュ。オープニングラップで赤旗が出る前、優勝を争えるチャンスがあると一瞬思ったと語った。5番グリッドからスタートしたメルセデスドライバーは、赤旗中断中に交換したミディアムコンパウンドのタイヤで78周中77周を走り、同じポジションでフィニッシュした。
ジョージ・ラッセルは、シャルル・ルクレール、オスカー・ピアストリ、カルロス・サインツJr.、ランド・ノリスのトップ4に次いで、ハードタイヤでスタートを切った最上位だった。彼らは最初のスティントでミディアムタイヤを装着しており、レース中にハードタイヤに履き替える可能性が高かった。しかし、後方で大きなクラッシュが発生し、赤旗が提示されるとレースの流れは一変。サインツがオープニングラップでパンクしてコース上に飛び出し、ラッセルは4番手に上がったが、赤旗のタイミングにより3番手からの再スタートが認められた。全車がタイヤ交換を許可されたため、上位陣はハードタイヤを装着して残りのレースを走ったが、ラッセルは劣化の早いミディアムタイヤへの交換を余儀なくされた。「最初にグリッドに並んで、僕たちがハードで、前の4台がミディアムだったとき、『これは完璧だ 』って思ったよ」とラッセルはレース後、F1公式チャンネルに語った。「その後、カルロスがパンクしたとき、純粋に『ここならチャンスがある』と思った。最低でも表彰台、場合によっては優勝も狙える。戦略が違っていたからね。チャンスを広げるために、ちょっとしたチームプレーをするつもりだった。でも赤旗が出たとたん、すべてが水の泡になってしまった」メルセデスは2024年シーズンも表彰台を1度も獲得しておらず、フラストレーションのたまるスタートとなった。ラッセルはモナコGPで自身とメルセデスにとって今季2度目のトップ5フィニッシュを果たしたものの、チームのパフォーマンスと結果には満足しているという。「ミディアムタイヤで70周余りを走り、最後にはフェラーリとマクラーレンとの差を縮めた。おそらく僕たちにとって最高の週末の一つだったと言ってもいいだろう」とラッセルは語った。「チームは素晴らしい仕事をしてくれた。ここモナコでも自信を持って走ることができた。失敗しないようにというちょっとしたプレッシャーもある。でも、僕たちにとっては本当にポジティブな週末になったと思う。次のレースにつなげられると思う」