メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、F1モナコGPの決勝レースを5位でフィニッシュ。自身の失態について無線で「不満をぶちまけた」後、チーム代表のトト・ヴォルフが落ち着かせるために話しかけてきたと語った。ジョージ・ラッセルは、ウェットコンディションに変わったミラボーでエスケープロードに横滑りし、表彰台を獲得するチャンスを失ったことで激怒していた。
「雨が降ってくるまでは、非常に退屈なレースだった。天気予報に出ていなかったのに、どこからともなく突然降ってきた」とラッセルはメディアに語った。8番手からスタートしたラッセルは、後半に降った雨の前に他のドライバーのようにピットインしなかったことで3位まで順位を上げた。しかし、インターミディエイトに交換した直後、大きなミスを犯してした。「ドライコンディションでピットインしなかったことで、3位がほぼ確定していたので、本当に自分を責めている」「コースに復帰して、イエローフラッグが出ていた。ブレーキに触れた途端、ロックしてしまい、ストロールの後を追ってエスケープロードに逃れた」「これは集中力していないとミスを犯すという教訓になるだろう」「イエローフラッグが出ていなかったら、もっと集中していただろうし、コースアウトして、チームの快適な3位を犠牲にすることもなかっただろう」コースに復帰した際、ラッセルはセルジオ・ペレスともつれた。スチュワードはメルセデスのドライバーが危険な方法でコースに戻ったと判断し、5秒のタイムペナルティを与えた。ラッセルは「自分への不満を無線で吐き出していた」ところ、トト・ヴォルフから話しかけられたという。「ドライバーとして、このフラストレーションを体から吐き出したいと思うことがある。その理由をみんなが理解するのは、必ずしも簡単ではないかもしれない」とラッセルは語った。「実際、レース後のリプレイまで、僕のミスはテレビに映っていなかったことを知った。合流したのは、その前のミスからだった」「コース上で実質的に3位につけていたのに、それを失ってしまったを実際には多くの人にとって明確なことではなかったと思う。だから、多くの人が5位入賞おめでとうとメールをくれたけど、僕が大きなミスを犯して3位を失ってしまったことには気づいていなかった」ペレスとの接触は、ラッセルのハンドリングを悪化させた。「間違いなくクルマに少しダメージを与えた。続けられるかどうかは分からなかったけど、周回を重ねるごとに安定してきた」「リアエンドのトー(角)が曲がってしまったんだと思う。でも、その間にコース上で一番速かったので、何が起こっていたのかよく分からない」ペナルティが適用された後も、シャルル・ルクレールとのギャップを十分に築くことができたので、順位を落とすことはなかった。「シャルルに対しては安全だとわかったので、完走するだけだった」とラッセルは語った。「98%はすべてうまくいっているのに、その1つの小さなミスがすべてを台無しにしてしまうのは、とても苦しく残念なことだ」