ウィリアムズ・レーシングのジョージ・ラッセルは、2021年のF1世界選手権でハースとアルファロメオを常に倒すことを目指しているが、フェラーリがF1パワーユニットで果たした“大きな前進”がライバルチームの後押しになると警戒している。昨年、ウィリアムズF1は、1ポイントも獲得できずにコンストラクターズ選手権を最下位で終えた。しかし、決してグリッドの最後尾が定位置だったわけではなく、後方集団のなかでフェラーリのカスタマーであるハースやアルファロメオと定期的にバトルを繰り広げた。
昨年、エンジン勢力図で最下位に転宅したフェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、2021年に完全に新しいF1パワーユニットを導入することを計画していると語っており、ジョージ・ラッセルは、フェラーリがエンジン側で改善を果たすことによってウィリアムズF1には2倍の努力が必要になると語る。「僕たちは、最低限、去年と同じポジション(ハースやアルファロメオとレースをする)にいたいと思っている」とジョージ・ラッセルは語った。「フェラーリのパワートレインは大きく前進することを認識している。それは僕たちにとって少し残念なことだ。そのため、冬の間はほぼ2倍の作業をしなければならなかった」「でも、アルファロメオとハースの前に出ることは最低限の目標であり、現実的な目標だと思う。中断の前の方と戦えることを祈っている」今年もウィリアムズF1でニコラス・ラティフィと組むジョージ・ラッセルは、昨シーズンのF1サヒールGPのメルセデスでルイス・ハミルトンの代役を務めてF1界に感銘を与えた。チームのピットでの混乱によって順位を落とすまで、ラッセルは勝利をほぼ手中に収めてた。ジョージ・ラッセルは、今年ウィリアムズF1でそのような戦いをすることが不可能であることは重々承知しており、我らに自分が持っているものを最大限に発揮することに焦点を当てていると語る。「すべてのレースで、その週末が成功したかどうかは分かっている」とジョージ・ラッセルは語る。「Q2に進出して14番手で終たのか、17番手や18番手だったは関係ない。自分がマシンを最大限に活用したと考えているかどうかは分かっているし、成功した年であれば、75%以上のレースですべてを引き出すことができたと自然と口に出ていると思う」「もちろん、毎週末にそれを達成することはできない。僕は現実的です。愚かなミスを犯さなかったと分かって毎週末を後にしたいし、ドライバーとして向上し続け、チームを向上させ、助け続けていきたい」