ジョージ・ラッセルは、今月末のF1アブダビテストでウィリアムズのF1マシンを初めて走らせる。今年のF2チャンピオンに王手をかけているジョージ・ラッセル(20歳)は、ウィリアムズと複数年契約を結んで2019年にF1デビューを果たす。すでに今シーズンはフォースインディアとメルセデスで最新のF1マシンを経験している。
しかし、ウィリアムズではまだ来年のデビューをチームに納得させるために実施したシミュレーターでの走行しか経験していないウィリアムズはまだアブダビのテストラインナップを発表していないが、チーフテクニカルオフィサーを務めるパディ・ロウは、ジョージ・ラッセルが走るのは“ほぼ確実”だと語る。ジョージ・ラッセルは、すでにメキシコGPからウィリアムズに帯同し、チームウェアを着用してガレージで作業を見守っている。ジョージ・ラッセルがどれくらいウィリアムズに溶け込んでいるかと質問されたパディ・ロウは「とても順調だ。彼は我々と過去2レースを過ごしている」とコメント。「彼は非常に熱心ですでに多くのことを学んでいる。より良いコンディションですぐに作業に取り掛かることができるだろう」「我々はアブダビテストのラインナップをまだ発表していないいが、ジョージがそこでフィチャーされるのはほぼ確実だ」「この2レースを経験して、彼はマシンでの最初のセッションを最大限に生かすための良いポジションにいる」ウィリアムズは、2019年のジョージ・ラッセルのチームメイトを発表しておらず、誰がアブダビテストでマシンを走らせるかは不確定となっている。現在ドライバーを務めるランス・ストロールは、父親のローレンス・ストレートが買収したレーシングポイント・フォースインディアに移籍することが既定路線となっており、アブダビテストにはフォースインディアから参加すると考えられているが、この動きはランス・ストロールの加入によってF1シートを喪失することになるエステバン・オコンの2019年のプランが発表されるまで延期されている。アブダビテストでは新しいチームでの仕事を開始するのは、ジョージ・ラッセルとランス・ストロールだけではない。キミ・ライコネンはザウバー、シャルル・ルクレールはフェラーリのチームウエアに着替えて来季の所属チームのマシンを走らせることになる。カルロス・サインツもマクラーレンでテストを実施すると考えられているが、ダニエル・リカルドはレッドブルとの契約に縛られているため、ルノーで初走行を実施するこができない状況となっている。だが、レッドブルは2019年にダニエル・リカルドの後任として加入するピエール・ガスリーを走らせると考えられている。