フランコ・コラピントは、F1オーストリアGP決勝で角田裕毅との接触、そしてチャンピオンシップリーダーのオスカー・ピアストリを意図せずコース外に押し出してしまった状況について説明した。コラピントは55周目のターン3で角田裕毅とバトルをしている最中にワイドに膨らみ、イン側からレッドブルの角田に先行を許すかたちとなった。
アルピーヌのコラピントはすぐに反撃を試みたが、そのとき彼の視界にはなかったマクラーレンのピアストリが、2台を周回遅れにしようと近づいてきていた。角田のスリップストリームに入ろうと右に動いたコラピントの動きによって、ピアストリには逃げ場がなくなり、芝生へと押し出される形になった。オーストラリア人ドライバーはさらなる接触を避けるためブレーキをかけざるを得なかった。スチュワードはこの件についてアルゼンチン出身のコラピントに責任があると判断し、5秒のタイムペナルティを科した。これにより彼の最終順位は15位となった。その後メディア(Crash.netを含む)に対してコラピントは次のように語った。「ただ見えなかった。彼は僕の死角にいたし、僕は角田に集中していた。なんとか抜き返したかったんだ」この日アルピーヌにとっては厳しいレースとなり、ピエール・ガスリーとコラピントはそろってトップ10圏外に終わった。一方でザウバーは2台揃ってポイントを獲得し、対照的な結果となった。また、コラピントは角田裕毅との接触でスピンとダメージを負っており、それによっても大きくタイムを失っていた。22歳のコラピントはレースを振り返って次のように述べた。「クルマに苦しんだレースだった。今日はチームとしてうまくいかなかったと思う」「周回を重ねるごとに少しずつ速くなっていたけど、最初はかなり苦戦していた。角田にぶつけられてたくさんタイムを失った」「中盤スティントは本当に難しかったし、ピエールに比べてかなりラップタイムを落としてしまった。でも最後のスティントは良かった」「角田との接触でフロントウイングとフロアにダメージを負っていたから、かなり難しい状況だったけど、それでも今日はチームとして全体的に苦戦していたと思う。タイヤのデグラデーションも僕たちには大きかった。そのあたりを理解していかないといけない」コラピントは当初ジャック・ドゥーハンの代役として5戦限定でアルピーヌに加入したが、チーム代表のフラビオ・ブリアトーレはその後、今後も継続して起用する方針を明言している。5戦を終えた現時点で再び外される可能性があるか尋ねられたコラピントは、次のように答えた。「特に心配はしていない。彼(ブリアトーレ)はすごくサポートしてくれているし、僕のことを信頼してくれていると思ってる」
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