メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンは、今シーズンが終わる前にチームが2011年タイヤをテストできることを期待していると語る。しかし、ロス・ブラウンはテスト禁止によって解体したテストチームを再編成することなくテストが行われることが重要であるとしている。「新しいタイヤサプライヤーがどこであっても何度かテストをしなければならない。私は夏の終わりは冬の初めに新しいタイヤサプライヤーが主催するテストが何度か行われると考えている」
「しかし、我々はチーム内でそれを調整しなければならない。我々には再びテストチームを再編成する余裕はない」またロス・ブラウンは、2011年タイヤは現在ブリヂストンが供給しているタイヤと非常に似たものになるだろうと語る。「チーム側が協力して、タイヤの技術仕様を作った。我々全員で作ったタイヤ種類の大まかなスペックのドキュメントがある。それは新しいタイヤサプライヤーが必要なタイヤ種類のひとつの指示書となる」「つまり、我々は自分たちのクルマの開発を続けることができる。他の情報がないので、我々のクルマは現在のタイヤを元に設計されている」「そのため、コンパウンドが同じかどうかは別として、全員が現在のタイヤと同じ構造特性を持ったタイヤを望んでいると思う」チーム側は、まだ来年のF1タイヤサプライヤーがどこになるか決定していない。先週末のトルコGPではピレリが選定されるとみられていたが、ミシュランの競技代表がイスタンブールを訪れたこともあり、決定は先送りとなった。ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーは、どのメーカーが選ばれたとしても、契約はすぐに合意されるべきだと強調した。「カナダまでに解決することを願っている」「タイヤの状況は簡単ではないが、来シーズンのタイヤサプライヤーがいることが重要だ。単独サプライヤーのタイヤを確保することが重要だと思う」ルノーのチーム代表エリック・ブーリエは、ルノーとしてはミシュランの方が好ましいが、F1チームとしてはどちらのサプライヤーでも構わないと明言した。「歴史的にどちらもフランスの企業なのでルノーはミシュランの方が好ましいと言えるだろう。しかしルノーF1チームとしては、好みはないと思う」「我々が気に入るのは、F1パドックで最高のオファーもしくは最高のパッケージだ。来週決まるかどうかは彼ら次第だ。我々は来年の開発を計画しなければならないし、風洞用のタイヤも必要だ」