フォーミュラE 最終戦 ニューヨーク ePrixの決勝レースが7月15日(日)に行われ、2018-2019シーズンのチャンピオンとなったジャン・エリック・ベルニュ(テチーター)が優勝。アウディ勢が2位と3位に入り、チームタイトルを獲得した。フォーミュラE初のウェットレースの恐れもあったが、ドライバーたちはGen1カーでの最後のレースのためにグリッドに並んだ。レースはチームタイトルをかけた目まぐるしい展開となった。
スタートでは3番グリッドからスタートしたジャン・エリック・ベルニュが首位に浮上する。わずか数分後にホセ・マリア・ロペス(ドラゴン)がリアサスペンションの故障でコース上にストップ。また、ルカ・フィリッピ(NIO)がアントニオ・ダ・コスタ(アンドレッティ)にオーバーテイクを仕掛けて接触。ダ・コスタはコントロールを失ってジェローム・ダンブロシオ(ドラゴン)に接触。ドラゴンの2台は早々にレースをリタイアすることになった。一方、FIAはテチーターの2台のジャンプスタートを調査。ベルニュは免れたものの、アンドレ・ロッテラーに10秒のストップペナルティを科せられた。ホセ・マリア・ロペスのマシンの回収のためにフルコースイエローとなっていたレースは11周目に再開。ジャン・エリック・ベルニュがリードを維持する一方で、アンドレ・ロッテラーはピットインしてペナルティを消化し、15番手まで順位を下げる。その間、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)がセバスチャン・ブエミ(アウディ)を抜いて2番手に浮上する。また、ダ・コスタ、フィリッピ、ダンブロシオの接触についてダ・コスタに10秒のストップ&ゴーペナルティが科せられる。20周目。ダニエル・アプト(アウディ)がセバスチャン・ブエミを抜いて3番手に浮上。1-2フィニッシュを目指してトップのベルニュを追う。23周目と24周目に全マシンがマシンの交換を終えた時点で、トップはベルニュ、2位ディ・グラッシ、3位アプト、4位ブエミというポジションでレースは後半戦へ。一方、ペナルティを科せられた後退したアンドレ・ロッテラーは苦戦を強いられて12番手を走行。テチーターはこのままではチームタイトルには届かない。残り5周、ディ・グラッシはベルニュのマシンの後方に接触しながらもオーバーテイクを試みるが前に出ることはできない。一方、後方ではアンドレ・ロッテラーが9番手まで順位を上げる。しかし、レースはここでタイムアップ。優勝はジャン・エリック・ベルニュ。2位にルーカス・ディ・グラッシ、3位にダニエル・アプトが続いてアウディがダブル表彰台を獲得。この結果、アウディは2ポイント差でチームタイトルを獲得した。アウディのチームプリンシパルを務めるアラン・マクニッシュは「昨日1-2で終えるまではチャンスがあるとは思っていなかった。とにかく信じられない」と語った。フォーミュラE 第12戦 ニューヨーク ePrix 決勝 結果 PNo.DriverTeam 125ジャン・エリック・ベルニュテチーター 21ルーカス・ディ・グラッシアウディスポーツ・アプト・シェフラー 366ダニエル・アプトアウディスポーツ・アプト・シェフラー 49セバスチャン・ブエミルノー・e.ダムス 519フェリックス・ローゼンクビストマヒンドラ・レーシング 620ミッチ・エバンスパナソニック・ジャガー・レーシング 73ネルソン・ピケJr.パナソニック・ジャガー・レーシング 823ニック・ハイドフェルドマヒンドラ・レーシング 918アンドレ・ロッテラーテチーター 102サム・バードDSヴァージン・レーシング 118ニコラス・プロストルノー・e.ダムス 1227ステファン・サザランアンドレッティ・フォーミュラE 1316マー・チンホワNIOフォーミュラEチーム 1436アレックス.リンDSヴァージン・レーシング 1528アントニオ・ダ・コスタアンドレッティ・フォーミュラE  5マーロ・エンゲルベンチュリ・フォーミュラEチーム  68ルカ・フィリッピNIOフォーミュラEチーム  7ジェローム・ダンブロシオドラゴン・レーシング  6ホセ・マリア・ロペスドラゴン・レーシング  4トム・ディルマンベンチュリ・フォーミュラEチーム
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