フォーミュラEチームは4日(水)、ドニントンパークで新車のシェイクダウンを完了した。シェイクダウンには、カルン・チャンドック、ブルーノ・セナ(マヒンドラ)、ハイメ・アルグエルスアリ、サム・バード(ヴァージン)、ルーカス・ディ・グラッシ、ダニエル・アプト(アウディ・スポーツABT)、フランク・モンタニー(アンドレッティ)といったすでに参戦が発表されている7名のドライバーが全員参加。
ドライバーを発表していないチームも、様々なドライバーがテストに参加。俳優のレオナルド・ディカプリオが設立したヴェンチュリーは、元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドがテストを担当。レースドライバーとしての参戦を匂わせた。シェイクダウンセッションは、ドニントンのナショナルサーキットを使用。生憎のウェットコンディションのなか、メインストレートに一時的なシケインを設置するなど改修された構成で丸一日システムチェックに集中した走行が行われた。アンドレッティ・オートスポーツのチーム監督ロブ・アーノットは「クルマはほぼ時計仕掛けのように非常にうまく走ってくれた」とコメント。「箱から出してすぐのクルマに多く発生するような実質的なトラブルはなかった。フランクは特にウェットでのクルマのバランスに本当に驚いていた」「(オールウェザー)タイヤは“ワンストップショップ”をうまく処理できないのではないかと懸念していたが、非常に印象的だったし、良いコンパウンドだと言える」「明日、報告会を行い、データを分析してみるが、見たところではバッテリー管理が鍵になりそうだ」セナとチャンドックのマヒンドラ・レーシングは、カーリンがテストを担当した。マヒンドラ・レーシングのチーム代表のディルバク・ギルは「今日はいくつか初期トラブルがあったが、全体的に非常にポジティブだった」とコメント。「ドライバーは楽しんでいたし、ブルーのは初めてクルマを走らせて大きな笑みを浮かべていた」フォーミュラEの初の公式テストは7月3日にドニントンパークで行われ、テストは一般公開される。チームには今月後半に2台目のクルマが納車される予定となっている。