フォーミュラEのドライバーたちは、初開催となる東京E-Prixのトラックレイアウトがタイトでツイスティなため、レース中のオーバーテイクが難しくなると考えているようだ。今週末、東京ビッグサイトの埠頭近くに建設された20のコーナー、1.606マイルのサーキットで、フォーミュラE選手権が日本初開催される。
このストリートサーキットは、オーバーテイクのチャンスが十分にあった前戦のサンパウロとは異なり、ストレートがほとんどなく、ツイスティでテクニカルなのが特徴だ。そのためドライバーたちは、オーバーテイクが非常に困難になる可能性が高く、予選が通常よりも重要になると考えている。「ここはまさにフォーミュラEのサーキットであり、バンプという点では挑戦的なものになるだろう。オーバーテイクのチャンスはかなり低いので、予選が非常に重要になるだろう」とアンドレッティのドライバー、ノーマン・ナトーは語った。「今年はタイヤの理解、エネルギーマネジメントの点でこれまでとは異なり、今では誰もがほぼ同じレベルにいる」「ブラジルでの予選では、すべてのマシンがどれだけ接近しているかが示されたので、(ミスをするマージンはない」このサーキットは最初に発表されて以来、すでにレイアウトの変更が行われており、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、ターン16の安全性を向上させるためにそのセクションにシケインを追加した。アブトのドライバーで2016-17シーズンのチャンピオンであるルーカス・ディ・グラッシは、フォーミュラEマシンのポテンシャルを最大限に生かすためには、将来的な復帰の前にレイアウトを変更する必要があると考えている。すでに2025年には第2回東京E-Prixが予定されている。「このトラックがベストだとは思わないが、これは最初のトラックだ」とディ・グラッシは語った。「常に少し保守的にスタートしてからステップアップしなければならないことは承知しているけど、全体的には非常にテクニカルなコースだ」「低速でバンプが多いこのトラックは、港のある意味でニューヨークに似ている」「このクルマはパワーがあるから、長いストレートと速いトラックが必要なんだ。「問題は、非常にバンピーで高低差があることだ。タイヤのグリップが高い分、スロットルの開け方に注意しなければならない」「シケインでは多くのリスクを冒すことができる。速く走るためにはリスクを冒す必要がある」