2023年 フォーミュラE 第2戦 ディルイーヤE-Prixが行われ、9番グリッドからスタートしたポルシェのパスカル・ウェーレインが勝利を収めた。2位には11番手から追い上げたジェイム・デニス(アンドレッティ)が入り、3位にはここ数年不調が続いていたサム・バード(ジャガー)が入った。
マセラティのマキシミリアン・ギュンターは、予選でのクラッシュを修復中でスタートすることができなかった。アントニオ・フェリックス・ダ・コスタはターン1で集団に巻き込まれ、セーフティカーが導入され、破損したフロントウイングの修復にあたった。サム・バードは、ルーキーのジェイク・ヒューズとのバトルを制した後、ポールポジションのセバスチャン・ブエミに照準を合わせ、8周目までに軽々と抜き去った。さらに下位では、ジェイク・デニスが厳しい予選から立ち直り、ポイント圏内まで浮上しようとしていた。セルジオ・セッテ・カマラと接触したサッシャ・フェネストラズは、12周目にピットインしてフロントウイングを交換したため19位に後退した。ジェイク・デニスは、アタックモードに入るとさらに順位を上げ、余力を使い切る頃には7位まで浮上した。ダニエル・ティクタムはレース前、NIO333のレースペースが1周で見せたものと比べて苦戦する可能性があることを示唆していた。ティクタムは、アタックモードを作動させて失った順位を取り戻すのに苦労し、順位を下げ、ポイント圏外に転落し続けた。またもやポルシェのパワートレインがその優位性を発揮し、パスカル・ウェーレインとジェイク・デニスが上位に食い込む。26周目には、パスカル・ウェーレインが前方のサム・バードに挑むのに十分な距離まで近づいてインを突くがなかなか決まらない。30周目にはついにバードをパス。その直後、ポルシェエンジンを搭載したアンドレッティがマクラーレンのルネ・ラストを抜いて4位に浮上し、ブエミが攻撃態勢に入ったことで3位を継承した。マセラティは、エルアルド・モルタラが後方からダニエル・ティクタムと接触してリタイア。パスカル・ウェーレインとジェイク・デニスは最後までトップ争いを繰り広げ、ウェーレインが信念を持って守り抜き、優勝を飾った。ジェイク・デニス選手は、ランキングでパスカル・ウェーレインに1ポイント差で第3戦を迎える。明日もディルイーヤで第3戦が開催される。フォーミュラE 2023年 第2戦 ディルイーヤE-Prix 決勝結果1.パスカル・ウェーレイン(TAG Heuer Porsche)2.ジェイク・デニス(Avalanche Andretti)3.サム・バード(Jaguar TCS Racing)4.セバスチャン・ブエミ(Envision Racing)5.レネ・ラスト(NEOM McLaren)6.ニック・キャシディ(Envision Racing)7.ジャン・エリック・ベルニュ(DS Penske)8.ジェイク・ヒューズ(NEOM McLaren)9.アンドレ・ロッテラー(Avalanche Andretti)10.ミッチ・エバンス(Jaguar TCS Racing)11.ストフェル・バンドーン(DS Penske)12.ノーマン・ナトー(Nissan)13.ルーカス・ディ・グラッシ(Mahindra Racing)14.ダニエル・ティクタム(NIO 333 Racing)15.セルジオ・セッテ・カマラ(NIO 333 Racinormula Eg)16.ケルビン・ファン・デル・リンデ(ABT CUPRA)17.サッシャ・フェネストラズ(Nissan)18.アントニオ・ダ・コスタ(TAG Heuer Porsche)19.オリバー・ローランド(Mahindra Racing)DNF.エドアルド・モルタラ(Maserati MSG Racing)DNF.ニコ・ミュラー(ABT CUPRA)DNF.マキシミリアン・ギュンター(Maserati MSG Racing)
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