フェリックス・ローゼンクヴィストは、フォーミュラEでの成功がF1への道を切り開く最高のチャンスだと考えている。スウェーデン出身のフェリックス・ローゼンクティス(26歳)は、今期のフォーミュラEで4戦中2勝を挙げて、ランキング首位で元F1ドライバーのジャン・エリック・ベルニュから5ポイント差の2位につけている。
2015年にヨーロッパF3選手権でタイトルを獲得したフェリックス・ローゼンクヴィストは、マカオGPでも2連覇を達成したが、シングルシーターのキャリアは予算の不足によってF3から上に進めることができなかった。2016年はメルセデスからドイツツーリングカー選手権(DTM)にスポット参戦。シーズン後半にはマヒドラからフォーミュラEに参戦し、初優勝を含め、5度の表彰台と3度のポジションを獲得するなど、レースセンスの高さを示した。2017年には日本でスーパーフォーミュラに初参戦し、トロ・ロッソのF1ドライバーであるピエール・ガスリーに次ぐ、ランキング3位でシーズンを終えている。今期はフォーミュラEにフル参戦して第2戦香港と第4戦マラケシュで優勝してタイトル候補に名乗り。2018年シーズンのSUPER GTにもフル参戦する。フォーミュラEについてフェリックス・ローゼンクヴィストは「これが自分が今いたい選手権であることはかなり明らかだった」と Autosport にコメント。「チャンスが残っているならば、F1に進むための最高のチャンスだと思っている。今、F1以外で最高のドライバーがいる場所だ。彼らを倒すことができれば、十分に優れているということだよね?」「それが僕のキャリアの道だと思っている。僕はまだ十分にF1に行ける若さだし、諦めてはいない。これはDTMやF2、インディカーよりも最適な場所だと思っている」フェリックス・ローゼンクヴィストがF1でのチャンスを手にした場合、フォーミュラEからF1でレースをする最初のドライバーというわけではない。レッドブルのジュニアドライバーであるピエール・ガスリーは、トロ・ロッソでF1デビューする前、昨年7月にセバスチャン・ブエミの代役としてルノーe.damsからフォーミュラEに参戦している。フェリックス・ローゼンクヴィストは、前戦サンティアゴe.Prixで予選14番手から10ポジションラップの4位でフィニッシュ。終了間際には上位5台がテール・トゥ・ノーズの大接戦となったが、チャンピオンシップのポイトを獲得するためにセーフティにいくことを選んだと述べた。「最後は勝利を争えるポジションにいたけど、あまりクレイジーな戦いに加わる気はなかった。チャンピオンシップだけを考えていた」とフェリックス・ローゼンクヴィストはコメント。「もし3番手からスタートしていたら違っていたかもしれない。取り戻せるポジションだからね。でも、0ポイントからスタートして、12ポイントになった時点ですでにチェックアウトすることに決めていた。正しい決断だったと思う」