フォーミュラEは、F1が廃止した“グリッドガール”を今後のレースで起用していくと述べた。F1は露出度の高い衣装を着たグリッドガールは“現代の社会規範にそぐわない”として2018年シーズンに伝統的なグリッドガールを起用しないことを決定。新たに“グリッドキッズ”を起用することを発表している。
最近、F1を意識した発言を続けているフォーミュラEは、F1のグリッドガール廃止のニュースに「21世紀へようこそ」とメッセージを送り、「フォーミュラEは昨年すでにグリッドガールを廃止している」と主張していた。フォーミュラEは、2016/17シーズン最終戦のモントリオール大会でグリッドキッズを採用し、そのコンセプトは2017/18シーズンのマラケシュ大会やサンティアゴ大会でも起用されている。しかし、今期の開幕戦となった香港大会では、地元のプロモーターの要請を受けてグリッドガールを立たせていた。フォーミュラEの最高経営責任者を務めるアレハンロド・アガグは“グリッドガールはモータースポーツの一部”であると感じており、同シリーズで再び登場する可能性はあると述べた。「私にとってそれは現在の最も関連性の高い問題ではない。問題ではないはずだ」と Autosport にコメント。「キッズを起用することもあれば、グリッドガールを使用すべきときもある」「彼女たちは何も悪いことはしていない。モータースポーツの伝統の一部だ」「私はグリッドガールというコンセプトの敵ではない」「フォーミュラEはグリッドガールを起用する。全てのレースではないかもしれないが、彼女たちはモータースポーツの伝統の一部だと思っている」F1のコマーシャル責任者を務めるショーン・ブラッチズは、グリッドガール廃止の決定を「ブランドバリューにそぐわないものであり、また、明らかに現代の社会規範に反している」と説明していた。だが、F1の最高責任者を務めるチェイス・キャリーは、グリッドガールは廃止するものの、プロモーションでのモデル起用など“レースから美女がいなくなることはない”と語っている。「それは人生の一部だと思うし、我々のスポーツを特別にしているものにしている一部だ。これは魅惑的で神秘的なスポーツだ。しかし、進化を続けていかなければならない」とチェイス・キャリーは Telegraph にコメント。「現代の世界では10~12年前とは明らかに感受映画異なってきている。ただ頑固なだけではいられないと思う」 「私の周りでも相当数の人々がそれを時代遅れだと感じ、今のスポーツにはふさわしくないと考えていることがわかった。そうなるとそれに理解を示さねばならない」「我々は魅力を維持していくつもりだ。今後もレースから美しい女性がいなくなることはない」