フォース・インディアの2017年F1マシン『VJM10』には“鼻孔ノーズ”を発展させた新たなノーズ形状が採用された。フォース・インディアは22日(水)、シルバーストンでVJM10の新車発表会を開催。レースドライバーのセルジオ・ペレスとエステバン・オコンがVJM10にかけられたベールをはがした。
フォース・インディア VJM10の注目ポイントは、何と言ってもそのノーズ形状。まるで2012年F1マシンのような段差があり、先端は一見すると細長い突起が突きだした“アリクイノーズ”に見える。だが、実際には前年モデルで採用された“鼻孔ノーズ”の穴を鼻の下まで伸ばしたように拡大されており、ノーズ開口部とはプレートで仕切られている。長い突起は鼻孔へのチャネルを左右に分ける役割を担っている。見た目は決して良いとは言えないが、そこにはリアに向けて“Sダクト”によるシャシー上面の気流と、ノーズ開口部の下部の気流を別のルートで整える狙いが見て取れる。サイドポッド下部は大きくえぐられ、リアエンドはかなりタイトに絞り込まれており、ディフューザー後方への気流が確保されている。エンジンカバーにはザウバーやルノーと同様にシャークフィンが装着され、低くワイドになったリアウィングへのフロントからの乱気流を軽減させる。
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