フォース・インディアは、マクラーレンとルノーが2018年のF1コンストラクターズ選手権争いで“大きな脅威”になると考えている。フォース・インディアは、2年連続でコンストラクターズ選手権4位を確保。2017年は5位のウィリアムズに104ポイント差をつけて中団グループに大きな差をつけた。
しかし、フォース・インディアの副チーム代表を務めるボブ・ファーンリーは、最終戦アブダビGPでニコ・ヒュルケンベルグが自身のドライバー陣よりも上位でフィニッシュして逆転でコンストラクターズ選手権6位を獲得したルノーは上昇気流に乗っていると警戒する。また、今年ホンダからルノーにパワーユニットを変更し、ルノーと同様にフォース・インディアよりも豊富な予算をもっているマクラーレンも昨シーズンから順位を上げてくることと予想する。「ルノーとマクラーレンの両方はかなり近くにいるように思う」とボブ・ファーンリーは Autosport にコメント。「彼らは大きな脅威であり、我々はそれを真剣に受け止める必要がある。我々はそのを受け入れてかなり努力をしていく必要がある」「その3台には大きな差はないだろう。3チームが大規模なバトルを繰り広げることになると思う」フォース・インディアは、F1グリッドで最初規模の予算のチームのひとつ。ルノーが1億5000万ポンド(約230万円)、マクラーレンが1億8500万ポンド(約284億円)の予算を費やしているのに対し、フォース・インディアは9000万ポンド(約138億5700万円)の予算でしかない。「大きな予算のチームと戦くのは常に難しいことだが、そうは言っても、我々は2年連続でそれを成し遂げてきた。3年目もそれができない理由はない」とボブ・ファーンリーはコメント。2017年、フォース・インディアは安定した着実なスタートを切って中団を引き離し、印象的な開発レートでトップ3チームの後ろでフィニッシュしている。マクラーレンとルノーの脅威が増加したことで、フォース・インディアは今シーズンへのアプローチを変更するかと質問されたボブ・ファーンリーは「そうは思っていない」とコメント。「ハードな戦いだったシーズン序盤を見れば、我々には期待通りのクルマはなかった。我々はレース戦略、信頼性、優れたドライバーを生かさなければならなかった」「その場所に留まらなければならないが、それに加えて、しっかりとしたパフォーマンスを発揮できることを願っている」