フォース・インディアが、チーム名称を『フォース・ワン』に変更する可能性が浮上している。フォース・インディアは、新たな商業パートナーを引きつけるためにチーム名を“国際色豊か”な名称に変更することを検討している。5月31日と6月6日に公開された文書によると、英国で『フォース・ワン』という名称がついた以下の6つ会社が登記された。
・フォース・ワン・グランプリ(Force One Grand Prix)・フォース・ワン・レーシング(Force One Racing)・フォース・ワン・チーム(Force One Team)・フォース・ワン・テクノロジーズ(Force One Technologies)・フォース・ワン・ホスピタリティ(Force One Hospitality)・フォース・ワン・ブランド(Force One Brand)上記の会社はディレクターとして、長年ビジェイ・マリヤと関係してきた財政コンサルタント兼会計士のThiruvannamalai Laskshimi Kanthanの名前がディレクターとして記載されている。彼はフォース・インディアのディレクターでもある。今月フォース・インディアのオーナーであるビジェイ・マリヤは「インドのスポンサーはあいにく減ってしまっているが、我々はパフォーマンス面で大きく改善したチームとなり、国際的なスポンサーをより多く引きつけるようになったとの感触が大きくなっている。それに応じて、より国際色豊かな名前に変更するべきではないかとの議論がなされている」と語っていた。フォース・インディアのCOOを務めるオットマー・サフナウアーは、インドのスポンサーはビジェイ・マリヤのキングフィッシャー系列のブランド以外は“いくつかあるが、多くない”と語り、2013年にF1インドGPがカレンダーから消滅したことで、インド国内のF1への関心が薄れていることを認めている。新会社は、承認を待つ間、チームの好ましい新名称を保護するために設立されたと考えられる。シャシー名の変更は、FIAへ申請後、F1委員会の承認を得なければならない。現在、会社はフォース・インディア・フォーミュラ1チームの名称を使い、全ての商業権を保有してるが、今後はフォース・ワンへ変更しなければならなくなる。伝統的にバーニー・エクレストンは、正当な理由なしにチーム名称を変更することは認めていなかったが、オットマー・サフナウアーは楽観的に捉えている。「その点では協力の精神があると思っている」とオットマー・サフナウアーはコメント。「我々はブラウンがメルセデスになることを投票で決定した。彼らがそれに報いてくれることを期待している」オットマー・サフナウアーは、長期的な名称権を得ることが重要だと語る。「1年おきに名前を変えるわけではないでの、我々はそれについて深く、哲学的に考え、変更した場合、我々が長期的にそこにいることを確実にしなければならない」「バーニーがずっと名称の変更を嫌ってきたひとつの理由は、チームは時間とともにアイデンティティを得ていき、全員がそれが誰かを知ると考えていたからだ」「我々は10年間フォース・インディアとしてやってきた。我々が変更する場合、人々がそれが何であるかを知るためにあと10~20年は続けなければならない」「我々がフォース・インディアではなくとも、フォース・インディアに密接にリンクした名前を選べば、それはさらに楽な前進になるかもしれない」FORCEという名称は、1985年と1986年にベアトリス・ハースの別名として以前に存在していたが、実際の公式タイトルはFormula One Race Car Engineeringだった。チームオーナーのカール・ハースがF1から撤退した際、バーニー・エクレストンが買収している。