2027年F1カレンダーをめぐり、近年開幕戦を務めてきたオーストラリアGPがその座を失う可能性が高まっている。複数の報道によれば、開幕戦は再びバーレーンで開催される見通しで、サウジアラビアが第2戦、メルボルンは第3戦へと後退する構図が有力だ。現時点でF1は正式な2027年カレンダーを発表していないが、契約条件や宗教行事、物流面の要素が重なり、近年とは異なる開幕構成が検討されている。
「簡単には譲らない」も流れは変化オーストラリアGPの責任者トラビス・オールドは、開幕戦の座を維持するため「簡単には譲らない」との姿勢を示していた。しかし、オーストラリア国内の複数メディアは、2027年にはバーレーンが開幕戦に復帰するとの見方を伝えている。この変更が実現すれば、長年にわたり続いてきたメルボルンの“シーズン幕開け”という伝統は再び途切れることになる。ラマダンと物流が再編の決め手今回の再編の背景には、ラマダンの時期と物流上の合理性がある。2027年はラマダンが3月7日に終了予定とされ、その翌週の3月14日にバーレーンで開幕戦を開催する条件が整う見込みだ。バーレーンはプレシーズンテストの開催地でもあり、そのまま開幕戦へ移行できる点で効率的だ。こうした流れは2021年から2024年にかけても採用されていた。メルボルンは第3戦へ 契約上の優位は維持メルボルンが序盤から外れるわけではなく、2027年は4月4日の第3戦として開催される可能性が高い。これは「シーズン最初の3戦のいずれかを開催する」という契約条件を満たす形となる。また、現行契約では2025年から2035年の間に少なくとも5回の開幕戦開催が保証されており、すでに2回を消化。残りの機会は今後に持ち越される。トルコ復帰で全24戦が確定へ2027年はトルコGPの復帰が決定しており、5年契約によって全24戦の枠が埋まる見通しとなっている。これによりカレンダー構成はより固定化され、各イベントの配置が重要な意味を持つ。ポルトガルはスペインGPの不在を埋める形で欧州序盤に組み込まれる可能性があり、トルコは欧州終盤からアジアへの移動をつなぐ位置に配置されるとみられている。2027年F1カレンダー予測(暫定)■ 第1戦 バーレーン(3月14日)■ 第2戦 サウジアラビア(3月21日)■ 第3戦 オーストラリア(4月4日)■ 第4戦 中国(4月11日)■ 第5戦 日本(4月25日)■ 第6戦 マイアミ(5月9日)■ 第7戦 カナダ(5月23日)■ 第8戦 モナコ(6月6日)■ 第9戦 ポルトガル(6月13日)■ 第10戦 オーストリア(6月27日)■ 第11戦 イギリス(7月4日)■ 第12戦 ベルギー(7月18日)■ 第13戦 ハンガリー(7月25日)■ 第14戦 スペイン(8月29日)■ 第15戦 イタリア(9月5日)■ 第16戦 トルコ(9月19日)■ 第17戦 アゼルバイジャン(9月26日)■ 第18戦 シンガポール(10月10日)■ 第19戦 アメリカ(10月24日)■ 第20戦 メキシコシティ(10月31日)■ 第21戦 サンパウロ(11月7日)■ 第22戦 ラスベガス(11月20日)■ 第23戦 カタール(11月28日)■ 第24戦 アブダビ(12月5日)開幕戦を巡る構図は流動的F1カレンダーは契約条項、宗教行事、気候条件、物流効率など複数の要素によって決定される。2027年はそのバランスが再び見直される年となりそうだ。正式なカレンダーはまだ発表されておらず、例年通りであれば初夏に確定する見込みだが、開幕戦を巡る構図はすでに大きく動き始めている。