FIA(国際自動車連盟)は、元F1レースディレクターのマイケル・マシが退職したことを発表した。2021年最終戦アブダビGPの裁定が物議を醸した後、FIAは2022年開幕直前にマイケル・マシに代えて、ニールズ・ウィッチッチとエドゥアルド・フレイタスの2名体制のF1レースディレクターを採用している。
マイケル・マシば、FIAでの仕事を継続し、サーキット外の以前のタスクのいくつかを引き受けていた。火曜日に発表された声明のなかで、FIAは、マイケル・マシがFIAを離れ、オーストラリアに移り、家族との距離を縮め、新たな挑戦をすることを決定したことを確認した。「彼は、2019年にチャーリー・ホワイティングが突然亡くなった後、F1レースディレクターおよび安全代表として3年間監督し、専門的かつ献身的な方法で多くの職務を遂行してくれた」とFIAは声明で述べた。「FIAは彼のコミットメントに感謝し、彼が将来の活躍を願っている」マイケル・マシは、最初はツーリングカー参加者協会であるTEGA、後にオーストラリアモータースポーツ連盟と、オーストラリアのモータースポーツシーンでさまざまな役割を果たしてきた。オーストラリアモータースポーツ連盟の仕事のなかで、マイケル・マシは、2010年にF1韓国GPのプロジェクトに出向。当時のF1レースディレクターであるチャーリー・ホワイティングと定期的にコンタクトをとることになった。オーストラリアモータースポーツ連盟とV8スーパーカー組織とのさらなる仕事の後、マイケル・マシは、チャーリー・ホワイティングの後任候補として浮上した。2018年にスコットエルキンズとともに副レースディレクターとして、チャーリー・ホワイティングと仕事をした。。だが、2019年のシーズンの開幕戦オーストラリアGPの直前にチャーリー・ホワイティングが亡くなり、マイケル・マシはF1レースディレクターの役割に昇進し、最終的には恒久的に仕事を与えられ、スコットエルキンズは時折副レースディレクターのポジションを務めた。また、マイケル・マシは、安全代表としてのチャーリー・ホワイティングの役割を与えられ、後にFIAシングルシータースポーツのヘッドの称号を与えられた。しかし、2021年のアブダビGOのレースと遅いセーフティカーをめぐる論争の的となった決定の後、特にメルセデスF1陣営から多くの批判を受けた。それにもかかわらず、マイケル・マシはまだ2022年に彼の仕事を続けることを期待していた。しかし、2月に新しいFIA大統領モハメド・ビン・スライエムが構造改革を決定し、F1レースディレクターの役割を退いた。当時、マイケル・マシはFIA内で新しいポジションを提供されると説明されていた