FIA(国際自動車連盟)は、2022年のF1世界選手権の開幕に先立ち、周回遅れ車両に関するセーフティカー規則を含めた競技規則のアップデート版を公開した。今回、改定されたのは競技規則 55.13の「公式メッセージ送信システムにより「"LAPPEDCARS MAY NOW OVERTAKE"(周回遅れ車両は追い越し可)」のメッセージがすべての競技参加者に送信された場合には、先頭車両に周回遅れにされていたすべての車両は、先頭車両と同一周回(リードラップ)にいる車両およびセーフティカーを追い越すことが求められる」の部分。
以前は、先頭車両に周回遅れにされていた“すべて”の車両の記述が“any”だったが、改訂版では“all”に変更された。昨年のF1アブダビGPでは、8台の周回遅れ車両のうち、ランド・ノリス、フェルナンド・アロンソ、エステバン・オコン、シャルル・ルクレール、セバスチャン・ベッテルの5人のドライバーはアンラップすることを許可されたが、ダニエル・リカルド、ランス・ストロール、ミック・シューマッハの3人は追い越すことが許可されなかった。この規則の変更は、同様のシナリオが再び発生した場合、すべての周回遅れ車両が自分自身をアンラップする必要があることを意味している。一方、今シーズンに先駆けて改訂された短縮レースのポイント獲得方法にも若干の変更があった。全距離の50%から75%の間に停止したレースの場合、4位は9ポイントから10ポイント、7位は5ポイントから4ポイントに変更された。2022年のF1世界選手権ではセーフティカーまたはバーチャルセーフティカーの介入なしにリーダーが最低2周を完了しない限り、ポイントは付与されない。リーダーが2周を超え、予定されたレース距離の25%未満を完了した場合、上位5人のフィニッシャーには次のようにポイントが付与される。1位 - 6ポイント2位 - 4ポイント3位 - 3ポイント4位 - 2ポイント5位 - 1ポイントリーダーが予定されたレース距離の25%を完了したが、50%未満の場合、ポイントは次のようにトップ9に付与される。1位 - 13ポイント2位 - 10ポイント3位 - 8ポイント4位 - 6ポイント5位 - 5ポイント6位 - 4ポイント7位 - 3ポイント8位 - 2ポイント9位 - 1ポイントリーダーが予定されたレース距離の50%を完了したが、75%未満の場合、ポイントは次のようにトップ10に付与される。1位 - 19ポイント2位 - 14ポイント3位 - 12ポイント4位 - 10ポイント5位 - 8ポイント6位 - 6ポイント7位 - 4ポイント8位 - 3ポイント9位 - 2ポイント10位 - 1ポイントそのしきい値のパーセンテージを超えてレースディスタンスを完了した場合、トップ10にフルポイントが付与される。
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