FIA世界モータースポーツ評議会は、ウェットコンディションでもスタンディングスタートを実施するというF1の計画を承認。また、最近F1チームによってのみ合意されていたいくつかの詳細も承認された。F1マシンは、最初はセーフティカー先導で走る必要があるが、ルール変更の狙いは、レーススタートの興奮を保持することにある。
ただし、コース上のオイルや酷い天候の場合には、全ドライバーはピレリのフルウェットタイヤを装着し、セーフティカー先導でスタートするとの例外も記されている。セーフティカー先導のラップは事実状のフォーメーションラップとなるが、レース距離に含まれるのは最初のフォーメーションラップのみとなる。またピットレーススタートを選択しているドライバーは、コンデョションを確認するためにセーフティカーにつぐく隊列の最後尾に加わることが許されるが、レーススタートの手順が行われる前にピットレーンに戻される。ドライバーは、スタートのためにセーフティカーに続いてピットに入ってインターミディエイトやスリックに交換することは許されない。それを実行した場合は10秒のストップ&ゴー・ペナルティが科せられる。また、スタート前のセーティカー中にピットに入ったドライバーは、ピットレーンからスタートすることになる。また、セーフティカー先導のフォーメーションラップに参加できなかったドライバーもピットレーススタートとなる。通常、セーフティカーの後ろでのオーバーテイクは禁止されているが、ピットから出ていくのが遅れたドライバーは“当初のスタート順位、もしくはフォーメーションラップがスタートした際のピット出口で順位を再確立する”場合にはオーバーテイクが可能となるセーフティカー先導でのラップ中にコンディションが改善しなかった場合、レースディレクターは天候の回復を待つために集団をマシンに戻すことができる。その際は、レースは公式スタートとはみなされない。