F1は、第2戦まで導入されていたリアルタイム脱落方式の予選ルールを廃止し、2015年までの予選フォーマットに戻すことを決めた。今シーズンの開幕直前、よりエキサイティグな予選を目指して、一定時間が経過すると90秒毎にリアルタイムにドライバーが脱落する新予選ルールへの変更が決定した。しかし、蓋を開けてみると、トラック上のアクションは減ることになり、大不評だった。
F1オーストラリアGP後にF1チーム側は廃止で合意していたが、正式に廃止するために必要な関係者の合意は得られず、第2戦でも新ルールを継続。バーレーンGP後も議論が行われ、タイム合算方式が検討されており、7日の電話会議で採決が行われることになっていた。しかし、F1チーム側はタイム合算方式を受け入れず、団結して2015年までの予選ルールに戻すことを主張。7日午前にFIA会長ジャン・トッド、バーニー・エクレストン、商業権所有者であるCVCキャピタル・パートナーズに対し、2015年のフォーマットに戻すことを要請する手紙を送った。バーニー・エクレストンとジャン・トッドは、新システムの廃止に反対していたが、全チームからの要請を受け、これを受け入れることを決めた。FIAとFOMは7日に声明を発表。「本日受け取った書簡にてチームから全員一致の要請を受け、FIA会長ジャン・トッド、商業権所有者代表バーニー・エクレストンは、選手権の利益ために、F1委員会および世界モータースポーツ評議会に対し、予選を2015年に実施されていたフォーマットに戻すよう提案を行うことを受け入れた」と述べた。「この提案は、F1運営機関の承認を受けた後、中国GPから実施され、シーズン最後まで適用される」「ジャン・トッドとバーニー・エクレストンは、2017年の週末のフォーマットを包括的に評価するためのチームの提案を歓迎した」規則変更にはF1委員会および世界モータースポーツ評議会での承認が必要となるが、手続きは形式的なものになるとみられている。関連:2016 F1中国GP テレビ放送時間&タイムスケジュール