FIAは、2017年のF1シーズンの導入にむけて“ハロー(Halo)”型のコックピット保護デバイスは順調に進んでいると述べた。安全性を評価するためにフェラーリとメルセデスを中心にワーキンググループが設立されており、フェラーリは、プレシーズンテスト2回目でハロー・システムをテストしている。
レッドブルは、独自にキャノピー型のデバイスを開発しているが、FIAのレーシングディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、2017年にほぼ間違いなくハローが22台のマシンに搭載されるだろうと感じている。「我々はいわゆる“ハロー”を広範囲にテストした」とチャーリー・ホワイティングは述べた。「例えば、それは飛んでくるホイールから非常に良い保護を提供する。それがここまでテストされたメインの方法だ」「救出など、関連した他のものを調査する必要はあるが、かなり順調に進んでいると思う」「レッドブルのデバイスに関しては開発がかなり遅れている。まだテストされていない。さらなる保護を提供する可能性もあるが、それが2017年に導入されるかは疑問だ。だが、ハローは可能だと思う。救出に関して、現在のレギュレーションでは、ドライバーは事故後5秒以内に自力でクルマから降りなければならない。ハローには、それに対して制約があるように見えるが、チャーリー・ホワイティングは、障害よりも役に立つことの方が多いと感じている。「ハローの利益は、ドライバーが脱出するのに少し時間がというわずかに悪い状況よりも大きい。あるチームは、マシンにハローを装着し、どれくらい速く降りられるかを確認した。完全にシンプルのように見えた。おそらく、ドライバーはずっと簡単に自分で外れるし、より簡単だった」チャリー・ホワイティングは、他のシステムも短期的に出てくるとしても、ハローの導入が遅れるとは感じていない。「ハローは順調だ。徹底的にテストされており、オールラウンドのベストな保護を提供すると感じている」「特定の環境で状況が悪くなるようなことは起こしたいくないので、いくつかの異なる事故のシナリオにおいて危険を評価しなければならない。だが、もっと良いものが出てくると感じても、それを遅らせることになるとは思わない。ハローは標準デザインが使用され、5月末までにワーキンググループで確定されるという。また、チャリー・ホワイティングは、デバイスの装着を選択制にしてほしいというルイス・ハミルトンの望みを消し去った。「我々はHANSを選択制にはしなかった。ヘルメットも選択制ではない。ハローもそうなると思っている」
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