F1は、事故調査に役立てるための小型ハイスピードカメラを導入する。今年のバルセロナテストで、フェルナンド・アロンソがクラッシュした際、記録映像が鮮明ではなかっため、原因に関してさまざまな憶測が生じた。FIAは、2016年から全F1マシンにハイスピードカメラの搭載することを義務付けており、マニエッティ・マレリにデバイスの製作を依頼している。
記録媒体を合わせてもUSBメモリ程度の大きさのカメラは、通常のカメラより16倍も多い毎秒400フレームの記録が可能。最長90分の録画が可能で、それを超えると最初に戻って上書きされていく。カメラはシャシー上部、アンテナの前に、ドライバーの方を向いて設置され、クラッシュなどがあった場合にドライバーの頭部の動きを記録するためにマシンに装着される。映像はマシンのブラックボックスに記録され、テレメトリーに同期されるため、チームはクラッシュの瞬間の速度や衝撃の大きさを正確に分析することができる。1月には新たなバージョンによってマウントのテストが行われた上で、3月1日にスタートする2016年プレシーズンテスト1回目に導入される予定となっている。