F1の代表者らは、F1をよりエキサイティングにするための動きの一環として、2017年から給油を復活させることに合意した。 ピットストップ中の給油は、コストの高騰を理由に2009年末で禁止となったが、レースを活性化させるために復活することになりそうだ。またFIAは、空力規定の見直し、ワイドタイヤ、マシン重量の引き下げによって、“5〜6秒"のラップタイム向上を目指すという。
さらには“エンジン回転数の引き上げとサウンドの向上”が図られる。もう一つ大きな変更点は、2016年からF1チームがレース週末に使うドライ用のタイヤコンパウンドを4種類の中から2種類で選べるようになることだ。ターボハイブリッドエンジンや燃料制限を取り入れた昨年からのエンジン規約は、F1への参入を検討する潜在的なマニュファクチャラーのために維持される。これらの改革は14日(木)のF1ストラテジーグループミーティングで合意された。F1ストラテジー・グループは6チーム(メルセデス、レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、ウィリアムズ、フォース・インディア)、FIA会長のジャン・トッド、商業権所有者のバーニー・エクレストンで構成される。ストラテジーグループが受け入れた提案は、まだ世界モータースポーツ評議会で承認を受ける必要がある。 今シーズン、最も緊急の課題とされたのは5基目のエンジンの承認だったが、これはメルセデスのカスタマーチームの反対に遭い、否決された。コスト削減も議題の1つであり、ストラテジーグループは「スポーツの持続性を確実にする包括的な提案がなされた」と述べ、ストラテジーグループに参加していないロータス、トロ・ロッソ、ザウバー、マノー・マルシャとも協議を行う考えを明らかにした。 また、FIAはレーススタートでドライバーを助ける電子エイドについて調査し、グランプリ週末の全体的なフォーマットに“グローバルなアイデア”を反映させたいとしている。 FIA発行プレスリリース 2016年に向けて各チームがレース週末で使用する2種類のドライタイヤコンパウンドを(4種類から)自由に選択。2017年に向けて・マシンの高速化:空力規定の進化、ワイドタイヤ、マシン重量の削減によってラップタイムを5〜6秒向上させる ・燃料補給の再導入(レースの燃料使用量は維持) ・高回転のエンジンとノイズの増加 ・よりアグレッシブなルックス議論されたが、実行にはさらなる調査が必要なもの ・レース週末のフォーマットにグローバルなアイデアを反映する。・外部のアシスタンスを得ずにドライバーのみによってスタートする方法